「個の時代」は、実力×座組みの時代。

daily11 スモール分析。

「個の時代」という言葉が広がって久しい様子だが、

この正体は、実力×座組みであり、圧倒的な実力を発揮できる場所を確保することだ。

要は座組みを作って、1+1>2や、1+1+1>3となるように持ち込み、学んで挑戦を続けて孤独に成長することである。

 

シンプルに言い切ろう。

「好きなことで生きていく!」という、個の時代を象徴する文言は、プラットフォームで群れさせる企業の売り文句や甘言だとバレ切った。

「個の時代は嘘!」「個の時代は過渡期!」という逆張りは、この反動を狙った我田引水である(これを実名で言う経営者がいるなら、それは個の権化として自家撞着している)。

どちらも、事実を隠しているのだ。

 

結局は、圧倒的な実力を発揮できる人向けのニッチな競技種目が、「個の時代」なのである。

これはアスリートとして活躍しているから有利とか、テレビに出ているから有利とか、誰にでもわかる目先の話ではない。

学ばない人、挑戦しない人、群れる人は、自動的に没落していく。

 

「大変な時代に生まれてしまった…」

デイリーレポートを読み、あなたはそう思うかもしれない。

それは100%正しい。

正しいからこそ、

一旦息を大きく吸って、

ゆっくりノビをしながら吐こう。

正しさより、面白さのほうが、心を打つと気づこう。

 

事実を言うと、他の誰もが、

「大変な時代に生まれてしまった…」

と同じ思いを抱いている。

「個の時代」の売り文句も、

その逆張りへの苦労も、

そこに市場があるから書いている(あるいは後ろにいる投資家がそう言わせている)だけだ。

どこかに仕掛け人がいるのだ。

私のように、本音をベースに面白く仕掛けていく場合もある。

そうではなく、美辞麗句の上っ面で仕掛けていく場合もある。

いずれも市場づくりだ。

どんな市場を選ぶか、自分で決めていい。

 

これは言い換えば、

あなたにしか作れない市場を作ることだ。

マーケティングの本筋だ。

市場には、お客様も協力者もいる。

一人のアイディアに対し「何それ!すごい!面白い!」と複数人が集まることが最小単位だ。

人気のケーキ屋やレストランに、ひっきりなしにお客様が集まる情景を想像してみよう。

その場に良さを感じるからこそ人が集まる。

 

現実解。

1対複数という、とても古典的な影響力や実力の話が、実力と座組みの本質だ。

「個の時代」も、「個の時代逆張り」も、古典的な目線でみれば、本質が曖昧で幾分不自然かもしれない。

boxcox.net、遠藤武。

 

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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