都内で生まれ育ち、関西や九州でも暮らした立場として、ストレートに言おう。
地方から若者が消えるのは、単に仕事がなく、生活が成り立たないだけだ。
特に、その地域の大卒がまともに働ける企業がない。
あったとしても、大手製造業の工場や、枠がとてつもなく狭い地方銀行くらいだ。
ないし、そこからだいぶグレードが下がるが、会計事務所くらいしかない。
IT企業はおろか、コンサルやアナリストなど全く無縁である(超零細のインチキ自称コンサルはさておき)。
そうなってしまうと、働きながら結婚して子供を持つことさえ厳しく、特に女性が割を食ってしまう。
また、周りの価値観も「古臭くてダサいな…」というものばかりで、息がつまってしまうことになる。
地方創生という言葉が知られて久しいが、これを進めているのが地元の豪族の高齢者という年功序列では、
実態を肌身でわかっていない人が意思決定していることになる。
要は、人の成長が根本的に止まっているのだ。
現実解。
これをどうにかするには、ちゃんと成長できる要素を本音に即してつくるだけだ。
つまるところ、50代にさしかかってもさして突出した実績がない場合や、
脳みそに汗をかいて突出していこうというファイティングポーズのない豪族の場合、
マスターズリーグのような別部門に入ってもらうしかない。
淡々と成長を続けるならまだしも、成長し続けられる人は20代や30代で一生モノの桁違いの実績を叩き出しており、そちらに禅譲すべきなのである。
追記。
それができないなら、ダラダラと若手を流出させ、ありのままに身を任せるのも一つの手だ。
徹底的に嫌われて敵役になり、そこから次代の担い手を焚き付けるというのは、ある意味で潔い。
boxcox.net、遠藤武。