「講演ってそもそも好きじゃないし意味ない」
そう言い切る実力者は結構いる。
そのような講演嫌いのケースに限り、
揃いも揃って強者というのもまた興味深い。
それもそのはず、
講演などしなくても収益が出せていて、
マーケティングを考えても講演の意味がないというだけなのだ。
この逆で、
やたら講演したり、
やたらメディア露出したり、
やたら対談ばっかりしまくる人は、
注意しておこう。
これがどういうことかというと、
ビジネスモデルの脆弱な「持たざる弱者」ゆえに、
自分の意見も信念もなく、群れ散らかしで無理やりゴリ押しするだけの、
ヘナチョコが本質であるためだ。
これは虚実入り混じるところであり、
実態の把握自体がそもそも難しいので、51%以上は話半分に捉えて構わないが、
職歴や実績や専門分野が不明(あるいは実質的に「ない」)にも関わらず目立つ場合や、
特定業界や特定層とやたら群れて実力の実態がない状態でも肩書きと扱いだけご立派な場合、
広告塔の可能性を疑って、距離を取るくらいでいい。
実際、FP&Aのように経営を軸とする資本家の立場の場合は、虚実入り混じる中からリスクを避け、
的確に道具として広告や広報として「出演・講演させる」ことが本筋である(資本家本人が独自イベントを作ったり商業出版したりすることはあるが、出演・講演そのものは本筋ではない)。
また、メディアには格式があり、いくら専門家を名乗って一般メディアに出て講演していても、
本当の専門家しか本を出せない商業出版専門の出版社からは完全に黙殺されることなど、多々ある。
いやらしい話だが、常に実力テストのごとくDD(デューディリジェンス、価値評価)を仕掛けられるのである。
想像が難しくとも、実際に企業に雇われた職歴が少しでもあれば(そしてそれが大企業であれば)、よくわかるだろう。
現実解。
ちゃんと背景や関係を見定め、実力を価値評価しておこう。
「講演嫌い」の人はけっこういて、そんな人に限ってうっとりするほど強者だから。
boxcox.net、遠藤武。