キャリアの戦略は、事実をありのまま言ってしまうと、学力ごとに輪切りになっている。
この場合の学力とは、研究で英語と数学を使えて、物事に新たな光を当てる、知的生産力や知的好奇心だと言っていい。
(90年代までなら、地方含む旧帝大だけ筆記試験の必要がない日系大手企業の新卒就活という「学力」基準があったが、今やそれは昔話だ。)
これを素直に捉えると、階層ごとに勝ちやすさ・負けやすさや限界が生じるため、その特性を活かすほうが活躍しやすくなる。
トップ層の場合、研究をカバーできる実力や知的好奇心があって、わき目もふらず突出できるから、やりたい方向性に向かって突き進めばいい。
自分がトップ層という立ち位置を意識できる限り、そのまま突き進めば大丈夫。
その際、ちゃんと投資対効果を見据え、他の分野に技術を転用することを忘れずに。
研究や知的好奇心という観点では突出しないアッパー層の場合、苦手科目をつくらないように英強数強を確保して理系文系の垣根をなくす。
中学受験の上位層や、地方公立高校の最上位層が、がこれに当てはまる。最上位の大学から、迷わず権限と知的背景が強いスタートアップや外資を狙おう。
ただし極限まで「過去の栄光」や「腐れ縁」や「常識」と群れないようにして独自性を出す。特に独立や起業したい場合は、自分の12歳までの価値観を直視しつつ、根本からunlearnして、人と教養を大事にする。
ミドル層上位の場合、都内ど真ん中文化の中学受験やそれに準ずる(あるいはそれを超える地域ガチャ親ガチャ当たりという)経験がなく、公立高校受験向けの模試偏差値で65〜69くらいというレベルの場合、できるだけトップ層に喰らいついて英強数強を狙う。
この帯域では、大学入試結果やそれ以降で、中学受験トップ層組が腐れ縁と常識で群れている合間に、追い抜かしてダントツの最上位に行き着く可能性がある。そのためにもちゃんと喰らいつきながら、独自性を出していく。
ミドル層下位のライン(公立高校受験で偏差値58〜64)の場合、基礎学力が教養や研究で足りるか足りないかのスレスレなので、いったん英語と数学で苦手を作らないようにする。
その分大学では猛勉強して基礎不足をなくし、キャリアで不利を作らないようにするといい。
この場合で数学ができる理系なら、実はキャリアの動かし方次第で、中学受験上位組に匹敵できてしまう。
ただし数学ができない文系の場合は、大手企業の営業マンが限界だ。更に英語に弱い文系の場合、不利が一層顕著になるため、自分の好き嫌いや得手不得手と相談し、不利を被らない分野に当たりをつけておくといい。
上記のレベルに満たない場合、学歴と切り離せないキャリアだけではどうにもならないケースが急増するため、年収を上げるには資格試験や独立を視野に入れておくしかない。
その場合、間違っても頭のいい人とやり合おうとはせず、圧倒的多数の凡人の中でちゃんと抜きん出ること。
抜きん出て学び尽くせば、もともと幼少期や受験でトップだった人を、10〜20年や50年がかりで天高くから眺めることも不可能ではない。
全てに共通しているが、負けグセだけは避けていこう。
現実解。
自分の立ち位置に応じて、価値の出し方も、勝ち方も、大枠が決まっている。
負けグセをつけず、勝ちグセをつけるためにも、勝てる土俵を選ぶことから始めよう。
ボックスコックスネット、遠藤武。