FP&Aと統計学の双方を扱う立場として言ってしまおう。
「身の丈に合わない規模のお金」は、すべて金銭トラブルである。
めちゃくちゃ稼いだ人で、いきなりチヤホヤされ、いきなり貧乏になって消えていくケースがある。
その理由は、その人の価値観を超えた金額が一気に入って来たがために、判断と決断のリテラシーが追いつかなくなってしまうためだ。
金銭トラブルの本質は、それ以上でもそれ以下でもないのである。
これだと身近ではないかもしれないので、
格式も知能も信用も低い割に、扱えるお金の規模がまあまあ大きいケースもある(水商売がその典型だ)。
普通の仕事しかしていない割に、もらっている給与だけやたら高いケースもある(縁故採用がその典型だ)。
これらはそもそも、実力に見合っていないため、金銭トラブルそのものである。
どこかで争いの火種になると見なしておくといい。
友達関係であれば、その友達とは関係が切れることを覚悟するしかない。
ビジネス関係であれば、その取引先とは関係が切れることを覚悟するしかない。
現実解。
逆に言えば、価値観にマッチして判断と決断が追いつくなら、特に困ることはない。
ファイナンスに関わったことがあると、数百億円単位が中規模、数千億円単位が普通レベル…、といった価値観のケースが多々あるが、それはちゃんとリテラシーに裏付けされているためだ。
ボックスコックスネット、遠藤武。