先行研究や事例に、大量かつ網羅的に当たる。
自分自身にとって、ひっかかりのある物事にそれらを当てはめる。
上記2つにおいて、言語化されていない物事を言語化する。
この3つで、実はいくらでもアイディアが出せる。
これは、大学の初年度のプログラムで鍛える、
アカデミックスキルを簡素化しただけだ。
非日本語圏の人とやり取りする際にあまり感じたことはないが、
日本語圏だと、このような知的生産があまり重視されていない。
改めて今までを思い返すと、
日本語圏で経済活動にコミットする人は、
日々のルーチンワークばかりに囚われている。
そのせいか、他者を「疑うこと」と「認めること」にについて、
言語を伴って形にする経験が圧倒的に不足しているのである。
よく「論理的思考力」という言葉がやり玉に挙げられる。
これは実のところ、
「先行研究や事例や実証実験を網羅した上で、
物事を論理的に組み直し、語られていないことを語る」
ということに過ぎない。
シンプルに言い切ってしまうと、
言語による記述の話に終始してしまうのだ。
まだ語られていないからこそ、
疑うべき物事を疑い、認めるべき物事を認め、
言語化されていない物事をそのまま記述する。
アイディアは、作為的に出そうとのではなく、
知識のスキマから誘導すればいいんだよね。
..遠藤武