実のところ、これには大きな違いはないと確信している。
失敗を引きずるというのは、次へのエネルギーを蓄えるために必要な役柄であって、
このときに無理やり「立ち直る」という理想形に勝手に拘る必要はない。
せっかく失敗したのだから、大恥を徹底的にかき、
その上で次への試みの数を淡々とこなして、
誰にも真似のできない異質な方向性を作ってしまえばいい。
そうすれば、引きずるエネルギーすら別角度から眺められる。
「立ち直る」とか、あるいはもう少し広く、
「成功」といった要素は、物事のほんの一面に過ぎない。
「あのとき失敗したからこそ、あれまでの延長線上にない今がある」
そんな言葉が自然と出てくることが重要なのであって、
大なり小なり失敗を数限りなく繰り返したほうが、
実のところ全てにおいて成長でき、お得ということである。
「成功した人」と何の疑いもなく祭り上げられてると、
おちおち失敗もできなくなってしまい、成長を妨げられてしまう。
あなたが「自分は成功した人でも何でもない」と感じるのなら、
それは失敗から成長して立ち直るチャンスをもらっているんだよね。
..遠藤武