物事を達成するために、我慢は必要か。

daily2 素朴な疑問。

辛抱や我慢を否定するつもりはないが、
それに頼ってしまう時点で、ちょっともったいない。

まずは仕組み化するか、そもそも仕組み化を飛び越えて、
勝手に手や口や頭脳が動いてしまっている、
そのような溢れ出す自動化をはかる方が先だ。

これは厳密には、単なる自動化というよりは、
「我慢ができない」という状況のことである。

誰かに職務命令を下されるわけでもなく、
法的に果たすべき義務があるからやるわけでもない。
とにかく熱中する物事を見出し、
少しずつチューニングしていくことである。

自分の場合は、そのチューニングの過程で、
マーケットレポートを毎日書いてリサーチを重ね、
統計モデルや財務モデルを構築して売り歩いた。

その延長で、SCMやファイナンスや経営管理の経験と習得を経て、
ERPやBIツールやプロジェクトマネジメントの知見を用い、
一次情報による経営課題のあぶり出しや、戦略策定と遂行を経験した。

今思い返せば、ただ単に熱中できるフィールドに移り、
ひたすら我慢せず溢れ出すように動いていたに過ぎず、
その成果は、あくまで結果的にもたらされた物事に過ぎない。
(このスタンスは今も全く変えていない。)

我慢に頼らなかったおかげで、表裏や下心を作らず、
ひたすら愚直に物事を捉えることができ、
それが素直に成果として跳ね返ってきているのである。

物事の最初の段階では、エネルギーを多めに消費するため、
少々の我慢が伴うことは、何ら不自然ではない。

いっぽう、我慢に頼り続けではぎこちなさが残り、
かえって成果に滑らかにつなげることが難しくなってしまう。

実は、そんな人のほうが多いことを強調しておこう。

..遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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