経験年数。

daily3 解釈。

「経験年数が20年あります!」
「30年間、この分野に携わってきました!」
これが実績に裏打ちされているなら立派だ。

一方、そう口に出しておきながら、
目の前の仕事で実績を全く出せておらず、
自己弁護する人は後を絶たない。

これは「誇れるものは経験年数しかないので、仕事ができなくても許してね」という意味でしかないんだよね。

 

現実解。

想像してみよう。
ジェームズ・ボンドが、スパイとしての経験年数を誰彼構わず誇るだろうか。
経験年数があるということは、それはミッションで実績を出せているということだが、
実績を出せていないということは、ミッションの失敗であり、ミッション中に死んでしまうことを意味する。

更に言えば、現に生き延びている事実とは、ミッションを完了した実績の積み重ねである。
経験年数はあくまで結果であって、それを安易に振りかざすことは、
将来の実績を作る要素とは、どこにもリンクしていない。

要は、困難なミッションを遂行・完了することで、自分の未来を作っているのである。

何も、映画ではない現実の世界でスパイとして働く必要などはないが、
そんな緊張感を、心底愛おしく楽しみ続けている人は、どれだけいるだろう。

 

いっぽう、フリーランスや経営者で、経験年数を実績抜きに不用意に振り回す人を見かける。
これはただの過去思考であり、学んで現在を良くする意思などゼロだ。

年上が若手の成功者に対し、年齢を無理やり聞き出すことは、
特に「中身のない経験年数でごまかした自己弁護」である。
そういう人は学ぶ気などないし、成長が止まっているんだもの。

 

単なる過去の経験が通用しない異次元の物事は、
表面的なごまかしがどこにも効かない分、
素直に未来を作る上での価値がたくさん眠っているんだよね。

boxcox.net
遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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