大学在学中に基本を教えてくれた、リサーチアナリストの師匠がいる。
私がリサーチアナリストとして働き出すことが出来たときに、
「大局観を持つといい」と一言だけ教えてくれた。
現実解。
大局観とは、どういうことか。
全ての現象に関し、究極的には、
「人がどのように行動して、どんな事実を起こすのか」
という流れが背景にある。
事実と論理に基づいて、
この流れの行く末を理解することが、
大局観だと言い切っていい。
知識と行動の両輪が重要であることを、繰り返し私が説いてきている理由は、
「個別事例を取りこぼさず、かといって個別事例だけに逃げず、かつ大局を見失わないようにする」というためである。
大局観と個別事例、知識と行動、自分の心と人の心、
短期的動向と中長期的展望…のように、
わかりやすく両輪を攻める必要があるのである。
例えば、人の行動を読み取ることが得意で、好かれることに長けている人がいるとしよう。
それをそのままパターン化して誰もが再現しやすくすれば、知識に昇華できる。
これだけで、事業の新機軸を創ることが可能だと気付ければ、儲けものだ。
そのためだけに苦手だった読書をするのなら、こんなに素敵な学び方は二つとない。
物事に二面を想定し、両方に愛着を持つくらいで丁度いい。
たったそれだけで、大局観を適切に創ることが出来るんだよね。
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遠藤武