勧善懲悪の物語の悪役とは、
善悪二元論の「悪の側」ではない。
本質は「果てしなく頭が悪い役」だ。
現実解。
『101匹わんちゃん』という、
ディズニーのアニメ映画を観たことがあるだろうか。
友人のダルメシアンの子犬を誘拐し、
毛皮でコートを作ろうとする悪女クルエラ。
その手下である頭の悪い醜男のジャスパーとホーレス。
悪役として、徹底的に悪くセコい役回りだ。
この3人は、劇中ではつねに我欲で動き、
チームワークはゼロどころかマイナスである。
劇中では、悪役として計画を立てても、
いがみ合いで果てしなく頭が悪い判断と決断を重ね、
最後に自滅していく様子が描かれている。
私利私欲で毛皮のコートを作るために、
友人宅から誘拐する時点で犯罪であり、
もはや目標とは言えないが、
100万歩譲ってこれが一つの組織の目標と見ると、
もはや架空と言えないくらい生々しい。
あなたが実際の世界で関わる組織や人は、
クルエラたちを本気で笑い飛ばせるほど、
本気で目標に挑む勇気と知恵があるだろうか。
お互いの我欲や、解くべき問題を誤ることや、
常にイライラしていがみ合って口先に逃げ、
しなくてもいい判断ミスを気づかず連発するのは、
会社や組織として絶対に目標を果たせない最低の行為だ。
仮に運良く目標を果たせても、
最後にはいがみ合って自滅してしまう。
事実として、自滅していく組織や人とは常に、
お互いの我欲で動き、解くべき問題を誤っている。
常にイライラしていがみ合って口先に逃げ、
しなくてもいい判断ミスを気づかず連発するのである。
誰からも相手にされず、救われない組織も人も、
最後には寂しい自滅を迎える以外にないのである。
悪とは、解くべき問題を解かず、
どうでもいいことばかり口先で連呼する、
頭の悪い存在だと認識しよう。
その事実を心底痛感したとき、
自分が頭を使って行動できることに、
素直に感謝が出来るんだよね。
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遠藤武