ハガキと時間と心。

daily4 方法論。

私はこまめにハガキを書く。

これは「心からの時間圧縮」に他ならない。

不用意にSNSやメールや電話だけ使うのは、寿命の無駄遣い。

現実解。

SNSやメールや電話が悪いとは言わないけれど、
そのせいで不用意に気を揉んだり嫌な思いをするのは、
率直に言って、自分で自分の人生を生きていないことになる。

いつもノロノロと遅れる人や、
回答をゴリゴリと急かす人に、
時間を取られて気を揉んでいるという状況は、
誰からも共感を得られようがないし、
心まで取られていると、素直に認めよう。

本当に急ぐような話というのは、
究極的には、人命や災害に関わるような、
非常事態の話しかない。

仕事でノロノロするような人は、
その時点でその仕事に興味がないのである。
回答をゴリゴリと迫るような人は、
その時点で自分にしか興味がないのである。

そんな余裕のない人と、
SNSやメールや電話でやりとりしていても、
話は何も進まないし、まるで成長しない。

ハガキであれば、限られたスペースに、
圧縮した言葉で、掛け値なしの想いを書けばいい。

「ありがとう」や「お元気ですか」を伝えてお互い気配りすること。
ビジネスとは、実際にはそんなシンプルなやり取りと共感を通じて、
具体的な商品やサービスを創り付けていくことでしかない。
(一方的な売り込みは、この重要な事実を忘れているから嫌われる。)

シンプルなハガキを受け取った相手は、
「なんと!わざわざありがとう!!」
という反応をほぼ確実に示す。
私もハガキを受け取ってそのように実感する。
社会的地位が上がれば上がるほど、
そのように共感する人が増えていく。

ビジネスで、シンプルかつ素直に、
気配りに徹底して繊細さを発揮できる人は、
売り込みなんてせずに、仕事の依頼が増えていく。
一見、とても逆説的だけれども、非常に素直な話だ。
ハガキは、その素直な事実を載せられるメディアだ。

そんなシンプルで細やかな人こそ、自ずと共感を生み、
多くの人が仕事を依頼したくなってしまうのである。

広告の方法、ライティングの方法など、
ウェブの発達に即して様々な技法が発表されている。

ハガキで想いを圧縮し、
相手に時間や心を浪費させないのは、
枯れた技術でありながらも新鮮に映る。

この本質は、表面的な技法だけでは出せない、
超アナログな「共感」なんだよね。

boxcox.net
遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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