IT業界。

daily4 方法論。

IT業界の実態は、インフラ業界か広告業界かのどちらかだ。

コンサルティング業界の断片的な要素も持ち合わせている。

数学や数字に強い人は、思いのほか少数派の中の少数派。

現実解。

実はものすごくアナログ。

インフラ業界の要素は、
上司やお客さんから言われて作る、
システムの製造代行業だ。
作るものが道路や建造物ではなく、
組織内の情報システムであるというだけ。

広告業界の要素は、
オンライン広告を載せてコンテンツを出す、
雑誌メディアの制作業だ。
作る内容は、SNSだろうとアプリだろうと、
ネットが無かった時代のメディアと本質的に同じ。

要は、ぼんやりやっている限りは、
ピラミッドを作る仕事と差はないということ。

それじゃあ退屈だという人に対して、
一般に言及されないことをはっきりしておくけれど、
・物事を何でも面白がって学び続ける
・問題を徹底して設定し解決する
・その延長線上から売る仕組みを創る
これらがセットになって、初めてITでビジネスが成り立ちます。
「ウェブメディアが好きです!」
「プログラミングが大好きです!」
「データサイエンスに興味があります!」
ありがちだけれど、単にそれだけだと実は何も生み出しません。
ピラミッドを作る仕事の代行のままです。

最低でも、
大学レベルの数学である、
解析学・代数学・集合論・統計学
あたりを、必要に応じて使いこなせる必要がある。
(それがないなら、代行業や編集業から抜け出せない。)

それもそのはず。
アナログでの「勉強不足」では、中身はとがらない。
アナログでの「資金不足」では、強引な拡散はできない。

アナログな視点がコンテンツを創る。
そんな体当たりで実験的で自由である環境だと直視しよう。
あと、つべこべ言わずに数学を大学在学中から学んでおく。
学びそびれている場合は、大急ぎで解析と線形代数と集合論を学び直す。
技術力が自力でどうにかならない場合は、
素直にマネジメントやマーケティングや経営を掛け算する。
これはいずれも、アナログの勉強でカバーできる分野だ。

そもそもIT分野は「計算機科学」が基礎にあるのだから、
最古の科学的管理法であり業務システムである、
複式簿記くらいは当然に知っておこう。
これまたアナログと感じるけれど、
最古のデータベースと考えれば腹落ちできる。

学ぶことが好きでないとやっていけないというより、
学ばない人は多かれ少なかれ搾取され続けるという、
普遍的でアナログなメッセージを生々しく理解できたら、及第点。

boxcox.net
遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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