「自分で自分を有利な位置に昇進させること」が、
全てのキャリア作りに共通した本質なんだよね。
これは当然、今いる組織や集団の外に出ることも含む。
現実解。
徹底的にドライに言おう。
平社員であれば、自分の地位を再定義して管理職に上がる発想が必要だ。
管理職であれば、自分の地位を再定義して経営者に上がる発想が必要だ。
経営者であれば、自分の地位を再定義して業界を底上げする発想が必要だ。
ただし、「上がる」仕組みは単純なピラミッド型になっていない。
これを飛び越える人は、ドライにあっさり飛び越えて、自分の世界を創る。
組織にベタベタして昇進しようとしたら20〜30年はかかるところを、
自力でルールや仕組みを作ったり、他人のケアを徹底したり、
その上で運に味方されて、上位互換するのである。
なお、平社員から一足飛びで経営者になるような人は、
他の人のルールに従わないけれど人がついてくるドライさと、
頭に汗をかいて学んで行動するウェットさの両方あるので、
そもそも「好かれて疎まれることが仕事」と言っていい。
最適な湿度を保って、自分の快適な場を創るには、
そのような状況が必ず出ると思っておけばいい。
これは経営者も同じ。
経営者のキャリアについても言及しよう。
キャリアとしての経営が行き詰まるということは、
単に自分で自分を有利な位置にしようとしていないというだけなんだよね。
諦めているのか、学んでいないのか、行動していないのか、理由は一切問われない。
そもそも「人を助け、結果的に相手も自分も有利な位置に置く」という発想が抜け落ちているのである。
私利私欲じゃあサービスは成り立たないよ。
そのような具合だから、
理由を「一切問わない」のではなく、「誰も一切問うてくれない」のである。
自分で本気で問い続けない限り、本当に誰も一切問うてくれない。
ドライで他人から無関心を決め込まれる、無差別級の分野だ。
自分にとって都合の悪いことを無視し、自分の格が低いまま全てを放置して、
無言でいくらでもドライに逃げることができてしまう。
だからこそ、読書でもサービスでも、プロにお金を払って、
誰かに問いかけることで、次を強引に見定めようとするんだよね。
執拗に頭に汗をかいて学んで行動する、そんな脳みそのバランスの良いウェットさが、
ドライな空間でとんでもない強みとして発揮されるんだよね。
あまりにウェットすぎると、汗臭い口先の精神論に逃げることができる。
「理由付けに逃げて、学ばず行動せず」
これは一番もっともらしいが、一番小賢しい卑屈なやり方だ。
ウェットとドライをごっちゃにしている。
そういう人はデイリーレポートを絶対読まないけどね。
ドライ過ぎず、ウェット過ぎず、
自分にとって最適の湿度を保って、
素直かつ前向きに進んで行くことが大事。
自分の場合、今までの仕事や出会いにただ感謝してばかりだけれど、
ウェットすぎない素直な感謝は、いつも爽やかなんだよね。
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遠藤武