マーケティングと思いやり。

daily4 方法論。

仕事の効率化や売上で出来た余裕は、

全て「お客様を思いやる」ことに使うといい。

余裕を持つと、上っ面に逃げる必要がなくなる。

現実解。

営業のノルマは、勝手に5〜10倍くらいに引き上げ、
そのために必要なことを大量に楽しむサイクルを創ればいい。

マーケティングのためにハガキやウェブサイトやニュースレターを創るのは、
そのサイクルの中で、企業の「人となり」「人格」を自己紹介しつづけることにある。

自己紹介なのだから、目の前の人に楽しんでもらうように動くことが重要だ。
何も、無理やり楽しませようとする必要は一切ない。
小学校の入学式で、楽しそうに自己紹介する新1年生を思い浮かべよう。
そこに自分の強みを、前向きに少しずつ混ぜて掛け算できていれば、事は足りる。
思いやるとは、前向きに自己紹介し続けることにある。

 

これと逆のパターンを挙げよう。

営業のノルマに追われていたり、
「売上をどう立てよう」という不安があったり、
特に何もないけど何となくという習慣があったりして、
「紹介ください!」「買ってください!」と簡単に言い出すのは、
一番やっちゃダメな「買って買って攻撃」だ。

親戚縁者やお隣さんの得意なセリフが、
「買って!」「〜して!」という上っ面の言葉ばかりだったら、
あなたは長期的にその人と付き合いたいと思うだろうか。

誰彼構わずに「買って!」「紹介して!」と言い出すことは、
率直に言って「最低の人格」という評価を下されてしまう。
そもそも「〜してください!」という一方的なお願いは、押し売りという暴力だ。
仕事が出来ない人ほど、自分のやっていることが暴力だと気づけないのである。
これを組織的にぼんやり行ってしまうと、その企業がどうなるか想像できるだろうか。

 

自己紹介に話を戻そう。

相手に具体的なメリットを明確に提示できたり、
「この人は楽しい、面白い、信頼できる…」という人とこそ、
楽しいコミュニケーションが自然と起こせるのであって、
ブランドや安心感はすべてここからやってくると言っていい。

品質、コスト、納期を除いたとき、残るのは「人となり」だけである。

ダメなパターンとして、お客様や出会った人は必ず、
「買って買って攻撃」「〜してください攻撃」
を、余裕のなさや人間性のなさによるものだと解釈する。
しかも、それは一切言葉にされない嫌悪感や無関心だ。

楽しいパターンとして、「人となり」を軸にしたアプローチを取ればいい。
自己紹介と挨拶と感謝の言葉を交わすこと以上に、
重要な物事はないとわかれば、それでいい。

「あの人だったら、話がブレないから信頼できる」
更に飛び越えて、
「あの人だったら、ふと出た言い間違いも愛おしい」
そう思ってもらえたら、思いやりが伝わった瞬間なんだよね。

boxcox.net
遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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