科学的根拠は、科学の進歩と共に変わっていく。
いま現在で「科学的に正しい」とされることが、
10年先や20年先でガラリと覆されるなど、よくある話だ。
現実解。
原理原則や基礎を知って、
その上で懐疑を向けることが、
本来の科学的な方法である。
大学や大学院の学びで、
「先行研究を集める」ことを経験するが、
それはあくまで懐疑の材料であり、
更に発達させるための準備運動である。
「科学的で正しい」ことのコレクションは、
単なる模範解答コレクターであって、
実は科学的な方法ですらない。
勉強法でも哲学でも、ビジネスでも物理学でも心理学でも、
科学として発達していくには、素直に吸収したのち、
きちんと懐疑の目を仕向けることだ。
吸収して懐疑することなしには、
新たな分野を創ることなど、一切ない。
「科学的な○○、集めました」や、試験の模範解答について、
そうとう拘る人や本が多いが、これらはあくまで、
事例を集めた新聞やデータベースに過ぎない。
抜本的に成長するには、
データベースを使いたおして、
自分なりの解釈を創り出すことにあるんだよね。
boxcox.net、遠藤武。