「とりあえずビール」は時間の無駄だよ!と、
既にそのように言われて久しい。
本質は「何となく飲むお酒は時間の無駄」という意味。
現実解。
何の疑いもなくビールを飲んだところで、
美味しさや楽しさを掘り下げてはいないし、
好きなものを徹底して見定めているわけでもない。
ペールエールが好きなのか、
スタウトが好きなのか、
シュバルツが好きなのか、
ピルスナーが好きなのか、
ラガーが好きなのか、
知って掘り下げていて、
かつ心底幸せを感じるなら、
「とりあえずステラ・アルトワ!」
と、好きなものを即答すればいい。
このとき、とりあえずの意味が根本から変わる。
大学生のとき、
上野・四谷・六本木・恵比寿と、
散々飲み歩いたけれど、
当時数々の大人から教わったことは、
「何となくで安酒をかっ喰らうな」
「良いものに数多く触れろ」
「酒は大学生を超えたらやめろ」
という事実だ。
大学生を超えて数年経った20代半ばのある日、
仕事先で世話になっていた60歳を超えた師匠に連れられて、
1人3万円の帝国ホテルの鉄板焼きを、
平然とご馳走になった思い出がある。
素直に言い切るよ。
夜な夜なそこらで「とりあえずビール」という大人は、
この景色には絶対に辿り着けないと悟った。
今思い返せば、
上野・四谷・六本木・恵比寿のビアバーで、
大学生のとき社会人からご馳走になっていた。
そんな良いご身分だったのに、
失礼ながら言い切るのも申し訳ないけれど、
師匠に連れられた帝国ホテルの鉄板焼きで、
「成長するとはこういうことか…」
と、事実を認める以外になかった。
今や完全にアルコールをクチにしておらず、
ビールはドイツのノンアルコールビールだけ。
「これ、成長する?成長しない?」
そうやって選択肢を絞っていったら、
お酒そのものへの興味が完全に失せちゃったんだよね。
最後にサラリーマンの立場だった外資企業、
最終面接はリッツ・カールトン、
上層階でワインを交えた面接。
談話しながら3杯赤ワインを飲んで、
「何となくでお酒飲んだら、ダメ絶対。」
そう感じたのが決定打だった。
自分よりお酒好きだった別部門の人は、
最終面接でワインを勧められても、
一切飲まなかったというオチ付き。笑
もともとビールが大好きで、
色々調べ尽くしたからこそ、
アルコールから完全に卒業できた。
「とりあえず」を減らしてゼロにして、
「これだ!」とピンと来たものだけに絞る。
時間と生命を無駄にしないことが、
成長には絶対に不可欠ということ。
記号や常識を飲み込まされる、
それが時間の無駄だと気づいたら、
根本的な成長の第一歩だ。
「とりあえずビール」
「とりあえず飲み会」
これをやめて、
「とりあえず好きなものだけ埋め尽くす」
ことが大事なんだよね。
boxcox.net、遠藤武。