答えがない物事とは、本当に答えがないのではない。
単純に当てはめのできる模範解答がないなら、
「模範解答の選び方と間違い方」から、答えを編みだすのである。
現実解。
答えがない物事を、人生全般にかかる意思決定の問題と置こう。
全ては、事実にどう理由を見出して、生き方・行き方をどう選ぶか、
という優先順位づけの話に過ぎない。
具体的に、就職や転職が論点だとしたら、
挑戦しなかったことを後悔したくないのなら、挑戦すればいい。
敢えて挑戦しなかったことが新たな流れを作るとしたら、それもまた一つの手だ。
優先順位が何なのかについて、
優先順位をどうつけて挑戦していくのか、
仕事という小さな鳥かごに限らず、
今見える第一希望をどこに置くのか、
どう前向きかつ戦略的に諦めて、
心のハードルを下げるのか、が論点になる。
堂々と第一希望を選んだと見せかけて、
実は本音から言って第百希望だったことに、
10年や20年経ってから後から気づくこともある。
親のメンツだったり、世間体だったり、
幼少期に真面目だったというだけで、
そのまま突き進んでしまい、
進んだ先でコンプレックスを抱えてしまい、
「こんなはずではなかった…」となることは少なくない。
笑い事ではなく、真面目すぎるあまり、
優先順位づけがないまま過ごしてしまうのである。
その逆で、第百希望を素直に(あるいはしぶしぶ)選んだ場合、
それが仮に間違いに見えたとしても、
動いているうちにパイオニアになって、本を出版し、
独立してしまうケースもある。
ビジネスや仕事の観点からは、
お金が入ってくることを考え、
「競争があれど競争率が低い状態」
を目指すことが基礎の基礎だ。
その大前提にはお金より先に信頼ありきであるが、
信頼され、かつ競争率が自分個人の好きなことから見てに相対的に低く、
その上でお金になることを選ぶしかない。
勝手に諦めているヒマがあるなら、
あるいは現状に不満があるならば、
お金・コスト・時間…すべてを考慮して、
頼れる他力にはとことん頼り、
今いる立場をどう有利に活かすかを論点にする。
かつ自分の両足で立つハードルを下げ、
努力に頼らない方法で動いていく。
これを繰り返すと、
すべての物事は「1倍の競争率」に転換する。
「自分でどう組み合わせを選んだか」が論点なので、
競争があっても、本質は無競争ということである。
行動の結果、たとえ瞬間風速的に後悔したとしても、
「実は後悔していないんだよね」と笑って言えたら、
その瞬間が答えのない答えの本質だ。
boxcox.net、遠藤武。