自分で自分を信頼するために、学ぼう。
知識不足を脱すると、自分で本音と思っている物事が、
ニセの本音だったと気付ける。
現実解。
大多数の人は、目先に何となく流れる情報や、
周囲にいる人たちの常識にそのまま従って、
ニセの本音についうっかり、
自分の本当にやりたいことを歪まされているんだよね。
これを打破するとしたら、
目の前の一般人から学ぶのではなく、
また一般人向けに薄められたコンテンツから学ぶのではなく、
まずは基礎を徹底して固めてから、
本として成立するような濃い事例や、
自分ならではの一次情報から学ぶしかない。
たったそれだけで、自信が持てる。
基礎とは、公立高校の入試問題で8割くらい得点できることが目安だ。
濃い事例とは、学問や文化や科学として成り立つ物事である。
そう聞くと尻込みする人もいるかもしれないが、
まずは基礎を復習で固めてしまえば、
大多数が基礎が足りていないゆえに、
あっさり一目置かれてしまう。
ビジネスなら、日商簿記検定3級を理解していることが目安だ。
たったそれだけで、「P/LもB/Sも帳簿も理解しているのね」と一目置かれる。
これらの知識量は、ほんの入り口のレベルに過ぎないが、
入り口のレベルすらまともに理解していない人が、
大多数だと言い切って構わない。
入り口すら理解していない故にコンプレックスを抱え、
その結果として入り口にもたどり着けないような、
薄っぺらいクイズ番組や、
紹介動画でお茶を濁すというのは、
ちと勿体ない。
この逆に、一見簡単な算数や数学を理解して、
因数分解ができれば、世の中の物事を掛け算で捉え治せる。
いま目の前に見えている情報は、
何と何をかけ合わせて、誰に向けて発しているのか、
そして売上がどのように立っていくのか、
この視点を日商簿記3級レベルと一緒に持てれば、
マーケティング戦略や経営企画の根っこにたどり着く。
また、そもそも情報の発し手はどんな層なのか、
あるいは情報の受け手はどんな層をターゲットにするのか、
ということに着目する場合、
社会科の知識や視点が役に立つ。
東京と大阪と名古屋では文化も生活様式も異なるし、
大都市圏を離れて東北や九州に行けばもっと異なる。
そのような地理的要件が過去の歴史に根ざしていて、
習俗や宗教まで遡れるとなれば、
基礎を超えて、濃い事例にたどり着ける。
学問の成り立ちとはこういうことだ。
もし色々と決断に迷ったら、
本音を丸出しにしてしまえばいい。
本音を丸出しして、
基礎力のなさを実感すれば、
それだけで基礎固めの入り口に立てて、
ニセの本音とさよならできるのだから。
本音で動いてしまえば、
そこにはごまかしや嘘いつわりがないから、
自分にも自分以外の誰かにも、
ついつい徹底的に響くんだよね。
boxcox.net、遠藤武。