ロジックの使いみちは、単にロジックに従うことではない。
ロジックを知った上で壊すからこそ、
自分だけのロジックが導き出せるのである。
現実解。
医師、弁護士、公認会計士といった資格は、
ライセンスとしてパッケージ化してあるが、
その中でも活躍する人の本質は「自分だけの実績」を持っていることにある。
単にロジックを知っているだけでは、
率直に言ってただの代行サービスでしかないが、
そのロジックが壊れるくらいの異分野に揉まれてこそ、
続きである独自性が磨かれるということだ。
資格を持ちながらも、
「この資格だけでは、その他大勢と同じだよね」
と考え、本を出版したり、ビジネスを立ち上げたり、
別な領域に踏み込んで掛け算するからこそ、
資格単独での視点が壊れ、別な分野に踏み込んでいけることになる。
何も資格に限った話ではなく、
一つ強みがあるとしたら、
その常識を壊すような転用の方法を考えたり、
他の誰もがやっていない流れを研究してもいい。
これはアナリスト時代に経験したこと実例だが、
自分からは意図的に自分語りをせずに目立たないようにしながらも、
淡々と客先の成果にフォーカスし、
その上でメディアに取り上げてもらう戦略を取れば、
単に広告を打つこととは比べ物にならないインパクトが生じることになる。
中長期的に見れば、そのような流れが、
自分だけのロジックを作ることになる。
大多数がやっていることを真似するのではなく、
上手くいっている少数の変わり者を真似するほうが、
上手くいっている少数の変わり者に食い込むことができる。
ロジックから言ってもこれは正しく、
新米営業マンがトップセールスの一挙手一投足を真似することは、
実は極めてロジカルな行為だと言える。
その上で自分ならではを出すだけで、
自ずと既存のロジックを壊せて、独自性が出せる。
独自性の種は、ロジックを徹底的に回収して、
その上でロジックを壊す瞬間にしかないんだよね。
boxcox.net、遠藤武。