ことあるごとに、運だと思いこむ。

daily5 爽快感。

物事を大局的に捉えたとき、実は、

「これは運だとしか言えない」ということばかりだ。

素直にそう認めることにこそ、幸福が隠されている。

 

現実解。

本当の意味でのロジカルシンキングとは、

「物事はロジカルには進まない」

ということを、心底知った上で、

ロジカルにもエモーショナルにも準備しておくことにある。

全ては運であると、

頭の片隅で思っておけばいい。

そうすれば、試行回数を増やして、

確率を上げる発想に行き着く。

確率を上げる志向を、

感情的にも楽しめるようになる。

何もスピリチュアルな発想を強いたいのではない。

すべてが無矛盾の実力かのように思い上がることなく、

視野狭窄に陥らないようにすることが、

本当の実力をアップデートし続ける上で重要なのである。

例えば、試験勉強で言うなら、

もし「独学で合格を勝ち取った!これぞ実力だ!」と、

思い込んでいたとしても、

独学のための参考書を書いたのは、

自分ではない他人だ。

書店の流通に乗っかったり、

誰かが書評を書いてくれたおかげで、

運良く手に取っているのである。

自分にフィットした参考書を誰かが書いてくれたからこそ、

そしてそれをタイミングよく得ることができたからこそ、

独学が運良く導かれたと思っておけばいい。

これは独学でなくとも、学校や予備校との相性にさえ同じことが言える。

実力や上澄みという競争原理の中にさえ、

ひとつひとつ丁寧に見ていけば、

一人一人の物語がある。

運であり、縁ということだ。

ビジネスも全く同じである。

なおさら縁が大事と言われる分野だけど、

それもそのはず、対価としてお金を払うのは、

常にお客様という他人だ。

圧倒的な実力があるからこそ、

どんな簡単に見えるビジネスも成り立つのだが、

単に実力だけで済んでしまうほどまでに、

ビジネスや就職は実力主義ではない。

運が遠ざかってしまうような、

思い込みや立ち居振る舞いを避けるのは、

ありがちなスピリチュアルではなく、

実力を縁につなぐ演出なんだよね。

実力主義にこそ、運に左右されており、

数多の物語が眠っている。

その事実を知っておけば、

失敗したり想定外があっても、

思いのほか淡々と過ごせるんだよね。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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