作家でも科学者でもビジネスパーソンでも、
レベルの高い人ほど例外なく多作だ。
質を高めるには、物凄く数をこなすことが先。
現実解。
多作するヒントは「ヘタでも、短くても、こっそりとあの人を喜ばせたい」という思いに駆られ、ついうっかり1ケタ2ケタ多く取り組んでしまうことなんだよね。
質が低いのは、量が足りていないだけとは良く言うが、これだけだと「つい楽しさを共有したくてやっちゃった」という、根性に頼らない視点が抜けている。
本を何冊読んだのか、どれだけアウトプットしたのか、
下手くそでも逐一数えて眺めていると、明らかに差が出てくる。
数をこなすというのは、文字通り経験値稼ぎであって、
ゲームのレベル上げと全く同じなんだよね。
かといって、根性主義じゃあ続かない。
どうやったら楽しく続くか?は、どうやったらふと思い浮かんだあの人を喜ばせられるか?という問いから始まる。
気づいたら、デイリーレポートは1100記事を超えた。
かつてサラリーマン時代には、
デイリーレポートだけでなく、
ウィークリーもマンスリーも書いて、
更に業界紙に週1で寄稿し、
日経新聞から月に3〜4回はインタビューを受けた。
単に土俵が自分の性に合っていたのと、お客様に直接自分のインサイトを送り届けて役立つ、爽快感が毎日あったから多作できた。
単純計算すると、
240(デイリー)+50(ウィークリー)+12(マンスリー)+50(業界紙)+40(日経)=392
と、毎年400本近くアウトプットしていたことになる。
更にこの間に、統計モデルを構築・調整したり、
新規事業を立ち上げしたり、客先ヒアリングしたり(逆に質問されまくることもあったが)と、
試行錯誤そのものの純粋な面白さについつい駆られて、ゴリゴリ動いていた。
アナリストから転職した先の事業会社や外資企業のファイナンス部門では、
率直に言って試行錯誤のケタがゼロ2つほど小さく、時間が止まっている感覚を覚えて楽勝だった。
ついうっかり楽しく数をこなす土俵選び・仕組みづくりは、多作から圧倒的に成長する始まり。
boxcox.net、遠藤武。