ハマり込めば、一つの話題から無数の世界が、勝手に広がっていく。
例えば、ゲームにハマれば、モチーフにした物事の世界観が引き出せる。
ついうっかり数をこなして多作することを強調するのは、ハマることによる結果論がものすごく強いからだ。
現実解。
5歳くらいからゲームにハマっていたけれど、
・ゲーム中の武器や防具や道具を覚えて、言葉を知った。
・ゲーム中のキャラクターやセリフから回し、文芸を知った。
・ゲームの元ネタやモデルから、神話や伝記や科学を知った。
・ゲームのデータから、統計学に興味が出て、そのまま仕事にした。
・ゲームを作っている人や会社の栄枯盛衰を知って、ビジネスが見えた。
ことが、自分の全ての始まりであり、成長だ。
ゲームを掘り下げて「これって何かに似ているなあ」とピンと来たものを、
興味のままに掘り下げるだけで、おおよそ自動的に欲しい物が手に入ってしまっている。
ゲームをたったひとつ作るにしても、
クリエイターやプログラマは「これは面白い!」という物事や、
絶妙なゲームバランスや操作感を徹底して突き詰めており、
それは「面白い物事の執拗なまでの掛け算」だ。
ゲームにハマり込むことで、世の中の物事をときほぐせることは、
ゲームにギュッと込められた執拗なまでの掛け算を、
自分で問いを立て、ついうっかり因数分解することなんだよね。
boxcox.net、遠藤武。