別の切り口や、異分野の常識を仕入れて、
今やっている分野にぶつけてみるといい。
たったそれだけで、自分を制限していたリミッターは外れる。
現実解。
往々にして、ひとつの分野だけに囚われていると、
「次になにをすればいいのか…」という迷いが出る。
そのとき必要な視点は、リミッターを外すことだ。
英語の成績が伸ばすなら、まず基礎文法と5文型を知り、
ボキャブラリー(単語・熟語)や文法・語法の細かい論点を知り、
英文解釈を知り、並行してリスニングと音読を繰り返す…という一般的な流れがある。
文法、5文型、ボキャブラリー、細かい論点、英文解釈、リスニング、音読…という構造が、
それぞれ断片的なままであると、知らず知らずのうちにリミッターが出来てしまう。
断片に囚われて伸び悩む場合は、物事の構造を把握し、構造にある壁を壊せばいい。
リミッターを外すとは、このような壁壊しである。
既にある程度英語が出来ている人なら、ここで言及している流れは常識レベルだが、
今出来ずにいる人は、目先の物事に必死な状態で留まってしまい、
物事の構造が見えない状態で留まってしまう…という事実がある。
中学レベルの基礎文法の理解で留まって、
英語の長文が読めないでいるなら、そのリミッターに囚われず、
5文型や英文解釈やボキャブラリーまで手を伸ばし、音読とリスニングを並行させればいい。
これは数学だと、中学受験レベルの算数(計算・数列・暗算)、
高校受験レベルの方程式・関数・幾何…、といった前提があって、
少し戻って壁を壊すだけで、高校数学から大学以降の数学までが見えてくることと近い。
仮に「苦手」というリミッターがある場合、
単に中学受験レベルの計算や数列を見直したり、
幾何やグラフやプログラミングを通じてイメージ化したりと、
塾や予備校や学習指導要領ではカバーしていない、
別の切り口や異分野からの流れをぶつければ、
一発でリミッターを破壊することができる例は、実は相当多い。
実利的なことを言うと、ビジネスについても、
別の切り口や異分野から言い換えてしまえば、
あっさり解決する物事は相当多い。
組織の部署間の壁だったり、国内と国外の言語や文化の壁だったり、
技術とビジネスの壁だったり、上司と部下の壁だったり、
自社と取引先・協力先の壁だったりと、対象は多数ある。
これらを「他の誰かが、どこかで似た問題を解決済みかもしれない」と仮説を立て、
複数の学問分野のチカラや、市販の書籍や事例のチカラを借りて、構造を見出してしまえばいい。
英語の文法然り、数学の単元しかり、
これは誰かが過去に解決策として作った構造と見立てればいい。
英語や数学の構造と全く同じとまでは行かずとも、
構造を捉えるという発想から、別な切り口や異分野から切り分けて、
リミッターを外す視点を持てばいい。
それはハックすることに他ならないと気づけたら、それだけで尊い。
boxcox.net、遠藤武。