誰かと打ち解けるには、
まずその人との共通点を一通り、
先回りしてカバーしておくだけでいい。
現実解。
面接でも営業でも、協力関係でも、
相手の欲することを出すことと、
相手の嫌がることを出さないことが重要だ。
それ以上に更に必要なことは、
「相手との共通点」を、
先回りして作っておくことにある。
他人と打ち解けられない人は、
これを徹底していない、あるいは意識すらしていないために、
打ち解ける以前に、とても退屈なその場しのぎの会話で終わってしまう。
そもそも「ジャマだな」と思われてしまう営業は、
前提となる人間関係が用意されていないバクチでしかないため、
ほとんど上手くいくことはないのだが、
大多数は「目先の数字をどうにかしなきゃ…」という、
とても貧困な視点で終わっているために、
必死になって自己主張ばかりを繰り返し、
知らず知らずのうちに、相手の嫌がることを繰り返して、
「嫌な人」という印象を与えて終わる。
「あるある」ではあるが、このような失点はもったいない。
「商品を売らずに自分を売れ」とは良く言い表したものだが、
何も営業に限らず、全てにおいて、まずは生身の人間関係ありきである。
何も考えずに声掛けしても、
邪魔者扱いや変質者扱いされるだけだ。
いっぽう、知っている人間関係を一人でも噛ませていたり、
共通している趣味・背景・打ち込んだ物事が一つでもあれば、
そこから人間関係はあっという間に広がっていく。
「一人」「一つ」が掛け算されたら、
打ち解け方は濃密になって「ぜひ話を聞きたい!」となる。
肌感覚で言っても、一次情報で言っても、
とっかかりから複数の掛け算が見つかれば、
それだけで打ち解ける強さは広がる。
ビジネス以前に、対人関係の基本でもあるんだよね。
boxcox.net、遠藤武。