まずは、インプットの量を増やすこと。
次に、自分と反対の意見に必ず打ちのめされること。
この2つがあれば、自ずとアウトプットの質と量がついうっかり上がる。
現実解。
アウトプットの質と量が低い人は、
そもそもインプットの量が完全に足りていないし、打ちのめされる量も足りていない。
このとき、とにかく「一番わかりやすい」ものを5つは当たるといい。
少し高尚に見える本は、全て後回しだ。
まずは、知りたい情報について、
ウェブ検索でも入門者用の本でも、マンガや絵本でもいいから、
何が何でも「一発で部分的に理解できるインプット」を済ませるのだ。
部分的に理解できれば、
その続きのストーリーを描くために、
部分的でない物事を知りたくなる。
あるいは、体系的な物事を知りたくなる。
(基礎知識に自信がないなら、それこそ思い切って高校レベルとは言わず、
小学校・中学校レベルの社会・理科・国語・算数・数学・英語から復習し味わい直してもいい。)
そうやって量を増やせば、基礎知識が得られる。
基礎知識を得た先に更に量を増やしていると、
必ず自分と反対の意見が出てくる。
この、反対意見に打ちのめされるところが、ポイントだ。
打ちのめされるからこそ、
相反するからと言って切り捨てるのではなく、
「なぜ相反しているのか?」
「もし理解してやるならどこに分があるか?」
という視点が用意できる。
対立する要素を、上から眺め下ろすイメージだ。
実は物事の質が上がる瞬間とは、
眺め下ろした際の腹落ちにある。
納得できない物事があったとしても、
今の自分にとってのレスポンスの機会として、
相手の立場に自分の身を置いて包み込む視点を持てば、
素直かつ淡々と「外側から自分を磨く砥石」として、
インプットを腹落ちし、インプットから自分を照らし、
自分自身が錆びつくことがなくなる。
実のところ、相手の立場に自分の身を置くという視点を軸に、
私は仕事でさんざん活躍させてもらっている。
インプットを桁違いに増やした結果、自ずとアウトプットの質が上がり、
更に「これって、目の前の人のためにインプットとアウトプットしないともったいない」と、
単にインプットしていた勉強のための勉強から発想が逆転し、量も増えるのだ。
マーケティングでもマネジメントでもテクノロジーでも共通しており、
人間の理解の方法と言っていい。
インプットが桁違いにあれば、自ずと余裕が生まれ、
混沌や不安をさっさと仕組み化して次に進めてしまう。
そうなる頃には、アウトプットの質も量も、ついつい向上しているのだから。
boxcox.net、遠藤武。