なくしもの。

daily6 人と技術と成長。

一つ物をなくしたら、それはラッキーだ。

愛着があればあって探したくなるほど、

あっさり手放して再始動すればいい。

 

現実解。

何もスピリチュアルな話をしたいわけではない。

目の前の事実を転機としてあっさり受け入れるほうが、

執着せず成長の糸口を得られるということだ。

探しても見つからないなら、その事実を受け入れて、

再始動する実戦訓練だと思えばいい。

自分の場合、愛用して心を支えてくれていた、

10万円を超えるペンをなくしたことがあったが、

それはペンが手元を離れて、

文字通り自分の血肉と化したのだと、

つまり自分の価値が上がったのだと、

はっと気付かされた。

モノに愛着を持って大事にすることそのものは大事だが、

失くした際の立ち居振る舞いは、

モノ以上にもっと大事であり、

更に先の立ち居振る舞いを形作る。

万物は流転していくものであり、

宇宙の規模で物事を観たら、

チリ一つと物ひとつは大差ない。

だからこそ物を大事にすることが尊くあり、

だからこそ変化があったときの立ち居振る舞いを、

淡々と楽しむことが出来るのであって、

このような変化が微細な違いを生み出し、

仕事で活躍する実力が研ぎ澄まされるのだ。

結局、仕事でもプラスの転機が訪れることが、

大事に使っていたモノを失くした際に、

突然やってくることがある。

これは突然に見えるけど、

実力が研ぎ澄まされている事実を、

大事にしていたものを手放して気づくから、

更に感性も実力も研ぎ澄まされるのである。

 

失くしものがあったときこそ、

「抜き打ちテストだな」

と思っておこう。

たったこれだけのことかもしれないが、

なくして悔しければ悔しいほど、

掘り下げて成長への着想を得られる。

大事なものを失くしたからこそ、

目の前にいる大事な人の失くしものにも、

思いを馳せて深く共感できる。

手放したとき、新たに得られる価値は、

桁違いな繊細さとおおらかさなんだよね。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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