頑固さは、使いようによっては強みになる。
ただしこれは、自分のチカラが100%あるうち、頑固さを目標として1%だけ残した時限定だ。
途轍もなく伸びる人は、99%を柔軟にひたすら変えて行き、1%だけしか頑固さを残さない。
現実解。
「作家になりたい」とふとピンと思ったとき、
「のこのこと賞に応募するより、サラリーマンを経験して転職・昇進し、そこから独立したほうが、確実にコンスタントに売れるネタが集まる」
という気づきを得た、売れっ子作家がいる。
作家になるという1%の頑固な目標以外は、全て柔軟に99%をネタ仕込みとして扱ったということだ。
その結果、作家になるための遠回りさえ楽しんで、楽勝していることを、100冊を超える著書で誇っている。
この事実とエピソードは、生き残る上で非常に参考になる。
例えばペーパーテストの場合は「行きたい学校や受かりたい資格試験に合格する」「だからこそ自分に有利な参考書や環境を用意する」と言い換えられる。
例えばビジネスの場合は「立てたい売上と立ちたい社会的地位を逆算して、常に有利な環境を作っていく」と言い換えられる。
いずれも犯罪にならなけれは、心持ちとしての前提やルールや、使う道具は、どう設定しても構わない。
頑固な目標は1%程度で、99%はめちゃくちゃ柔軟な状態や試行錯誤やクリティカルシンキングを手段として徹底活用している。
要は、目標と手段を混同せず、ひたすら素早く変わっていくことを許しているのである。
実の所、うまくいかない大多数がこの逆で「99%の頑固で常識的すぎる目標ありきで、1%も変われれば御の字の状態」だ。
頑固な目標1%まで激減させる柔軟さを持つことで、楽勝しにいけるのは、言わずもがな原理原則ということ。
boxcox.net、遠藤武。