外国語ができると、確かに得だ。
英語と日本語の両方で、
就職から転職から独立まで、
そうとう得をさせてもらった。
「ちょっとズルいんじゃないの?」
と自分で実感するくらいに得をさせてもらった。
ただし、本質を言ってしまうと、
「外国語のスキル【も】ある」
というときだけが、得をさせてもらえる条件だ。
自分の場合は、高校生のときから、
「外国語好きは、英語しかできず、99%は数学から逃げていてカッコ悪い」
「外国語好きは、自分で言うほど英語もそのほか言語もできない」
という事実にうすうす気づいていた。
外国語は手段だと言ってしまうのはちょっと勿体無いけど、
英語から派生してフランス語やドイツ語に興味が出たり、
古典を通じてギリシア語やラテン語を学んだり、
そもそもギリシア古典から数学や科学や、
その栄枯盛衰の歴史に興味が出たりもする。
「外国語スキル」という言葉では表せないくらい、
本来は広がりが出るはずなんだよね。
リベラルアーツの考え方がこれだ。
もともと理工系に進むつもりだったからか、
正直に告白すると、数学から逃げるという発想に追い込まれる事実が成り立つこと自体、
「これって制度の欠陥じゃないか!」としか思えず、信じられなかった。
数学から逃げるような事態を招く、教育と言えない教育があることが、
そこかしこにあったと明確に腹落ちしたのは、大学受験の少し後のことだけれども。
事実として、場合によっては、学校の教師の質が低くて、
数学や理科の授業がつまらない・わからなくなる。
そんなときは、素直に面白い本を探し、基礎に戻るしかない。
平たく言うと、中学受験を含めた算数をやり直すのが、遠回りに見える近道ということだ。
数学史や科学史や、プログラミングから入ってもいい。
そもそも数学は人工言語だから、苦手な人は外国語スキルとして捉え直すと良い。
代数でも微積分でも、加減乗除と図形に分解して捉えると、大掴みしやすくなる。
外国語も数学も、楽器のレッスンようにイメージを持つだけで、
お得の恩恵に預かることができる。
数学が苦手な人にとっては、それだけで数学受験の扉が開くので、実は超お得だ。
大学受験という限定的な世界でも、
文系で数学ができると、
選択の幅が格段に広がるのは言うまでもない。
いくらでも淡々と進めてしまうし、
大学以降含めるとその恩恵の享受は計り知れない。
追伸。
そもそも「ボックスコックスネット」というサイト名にしたのは、
起死回生の新規事業立ち上げの成功で、
心底お世話になった数理統計学の手法(box-cox変換)なんだよね。
事実や想定や感情を理詰めで固められる数理統計学が好きで、
統計モデルを作って予測することを最初の仕事にしたけど、
さすがに数理統計学から見えた風景を使って、
移籍や転職をし放題に出来るとは予測できなかった。
現実解。
数学を含めた「言語」のチカラがあれば、
実はあっさり進めてしまう。
boxcox.net、遠藤武。