人に任せる。

daily6 人と技術と成長。

自由に自分のペース(ただしハイペース)で、

ついつい止まらなくなるまで出来る仕事は幸福だ。

プロの仕事は、そもそもそうやって「任せてもらうもの」なのだから。

 

現実解。

自発性が求められ、

かつ自分の好きで得意な分野をカバーするのであれば、

その仕事はプロの仕事だと言っていい。

自発性が求められない(あるいは中途半端である)場合は、

どんなに好きで得意な分野をカバーしていたとしても、

その仕事はプロの仕事になる前に頭打ちする。

 

実力のある人からすれば、

頭打ちしたら、満を持して独立することになる。

素人を鍛えて下請けの業務委託で使う、

そんなビジネスモデルの企業で、

経営戦略や運営管理をしていたことがあるが、

業務委託人材(正社員ではない)が、

「自分のレベルは頭打ちだ!」とか、

「報酬が安すぎてやってられない!」と、

本質に気づいてしまわないように、

あの手この手を尽くしていた。

表彰したり、1時間当たりの単価をほんの少し上げたりと、

ただでさえ質の低い業務委託人材を、

半ば騙すかのように丸め込んで使っていたのである。

これは人に任せているようで、

生殺与奪をすべて握っているビジネスモデルだ。

当時はなんとも思わなかったが、

今思い返すとそうとう上手いことを考えたと実感する。

また、自分の生殺与奪を、こうも簡単に他人に任せてしまい、

報酬の安さに甘んじる人がこうも多いのか…と、

大多数の人が何となく取る行動の怖さも実感する。

 

人に任せることの本質は、

「人に任せて、自分が横綱相撲を取る」

ことにある。

お互いが任せ合い、お互いが自分の土俵で、

横綱相撲を取るのなら、それはベストオブベストだ。

もしそうでないなら、根本的に考え方を改めるか、

付き合う人を完全に変えていくしかない。

プロとして仕事をする上で、

付き合う人を徹底して限定させるのは、

横綱相撲を快適に取るためなんだよね。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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