自由に自分のペース(ただしハイペース)で、
ついつい止まらなくなるまで出来る仕事は幸福だ。
プロの仕事は、そもそもそうやって「任せてもらうもの」なのだから。
現実解。
自発性が求められ、
かつ自分の好きで得意な分野をカバーするのであれば、
その仕事はプロの仕事だと言っていい。
自発性が求められない(あるいは中途半端である)場合は、
どんなに好きで得意な分野をカバーしていたとしても、
その仕事はプロの仕事になる前に頭打ちする。
実力のある人からすれば、
頭打ちしたら、満を持して独立することになる。
素人を鍛えて下請けの業務委託で使う、
そんなビジネスモデルの企業で、
経営戦略や運営管理をしていたことがあるが、
業務委託人材(正社員ではない)が、
「自分のレベルは頭打ちだ!」とか、
「報酬が安すぎてやってられない!」と、
本質に気づいてしまわないように、
あの手この手を尽くしていた。
表彰したり、1時間当たりの単価をほんの少し上げたりと、
ただでさえ質の低い業務委託人材を、
半ば騙すかのように丸め込んで使っていたのである。
これは人に任せているようで、
生殺与奪をすべて握っているビジネスモデルだ。
当時はなんとも思わなかったが、
今思い返すとそうとう上手いことを考えたと実感する。
また、自分の生殺与奪を、こうも簡単に他人に任せてしまい、
報酬の安さに甘んじる人がこうも多いのか…と、
大多数の人が何となく取る行動の怖さも実感する。
人に任せることの本質は、
「人に任せて、自分が横綱相撲を取る」
ことにある。
お互いが任せ合い、お互いが自分の土俵で、
横綱相撲を取るのなら、それはベストオブベストだ。
もしそうでないなら、根本的に考え方を改めるか、
付き合う人を完全に変えていくしかない。
プロとして仕事をする上で、
付き合う人を徹底して限定させるのは、
横綱相撲を快適に取るためなんだよね。
boxcox.net、遠藤武。