仕事には、2つの「かんじょう」が欠かせない。
感情を欠いてしまうと、そもそも続かない。
勘定を欠いてしまうと、そもそも始まらない。
現実解。
感情を欠いた仕事は、率直に言って熱量やロマンが足りない、ただの労働だ。
その程度の仕事であれば、代わりが見つかってしまう。
ただの労働を放っておくと、マーケティング上の価値がゼロになり、忘れ去られる。
かといって、口汚い発言を繰り返して炎上させれば済むものでもない。
勘定を欠いた仕事は、率直に言って人・モノ・お金・情報が足りない、時間の無駄だ。
仕事の全ては、人・モノ・お金・情報を掛け算した「座組み」で決まる。
「座組み」が弱い状態とは、マネジメント上の価値がゼロであり、尻すぼみになる。
かといって、無理やり引き合わせてしまえば済むものでもないが。
面白いことに、仕事が上手くいくとき、仮に感情と勘定のいずれかが弱くとも、
「感情は私がカバーしよう」「勘定はこちらで補おう」という視点さえあれば、
お互いの弱みを、お互いの強みで、徹底的に穴埋めできる。
これを「事実としてわかっちゃいるんだけどなあ…」と言い出してごまかす人が多い。
自分の弱みと、自分の強みを、痛々しいまでに徹底的に知らねばならないからだ。
逆に言うと、これらに本気で組もうとする人はそう多くないから、
小さく自作自演で取り組むだけでも、大チャンス。
ちょっとした勇気のタネにうっかり誘われれば、
物事はいくらでも始まり、物事はいくらでも続き、
単なる仕事を遥かに超えた仕事ができる。
boxcox.net、遠藤武。