あまりに時代が早すぎると、
そのままタイミングを逸して、後発組に負けることがある。
例えば、SDGsの「世界の文化遺産や自然遺産を保護し、保っていくための努力を強化」なんて、
そもそもタウン誌を発刊したりとか、
市民運動のように草の根レベルでやっていたことだけれど、
ようやく「保持しないとアカン!」となったのだ。
この現象をストレートに言ってしまうと、
時代がようやく追いついた物事が数多くあるということだ。
情報やコンテンツの流通コストは限りなくゼロに近づいている。
その結果、今まで限定的な売れ行きのものが突然売れたり、
逆に今まで売れていたものが突然売れなくなったりと、
大きな変動が起こっている事実がある。
これらはすべてタイミングの問題だ。
タイミングが悪かった場合、それは実は、
「今は好き放題やりなさい。後になって頭を使えば有利に売れるから」
という啓示なのである。
タイミングが良かった場合、それは実は、
「敢えて損を取って投資しなさい。後になって天狗にならず済むから」
という啓示なのである。
時流に乗ることは大事だが、
意図的にタイミングを悪くして、
少しだけ損を取っておいたほうが、
迎合せずに自分に投資できるチャンスができるということだ。
タイミングが良すぎると、
武器がタイミングしかないため、
慢心して実力不足に気づけず負ける。
どちらを取るかは自分で選べるのだから、
自分が成長できるほうを堂々と選べばいい。
タイミングの悪さを嘆くより、
決断と向き合うほうが、実は鍛えられるのだから。
boxcox.net、遠藤武。