自分の視点、相手の視点、客観的な視点、
これらを丁寧に使い分けるだけで、
実は自分の価値はグッと上がる。
営業マンを例に挙げよう。
「自分の視点」で営業を行うと、ただの邪魔で頭の悪い押し売りになる。
「相手の視点」で営業を行うと、相手の欲していたものを与えて喜ばれるか、相手に忖度するかになる。
「客観的な視点」で営業を行うとき、相手に本当に必要な視点を気づかせられるか、単に空気を読まないバカな人と思われて終わるかになる。
ここまでで書いた通り、
「相手の視点」と「客観的な視点」では、
シナリオがグッドエンドとバッドエンドに分岐する。
相手に忖度して何もできない営業マンは数多くいるし、
客観的に見せかけて話題そらしをする営業マンは数多くいる。
お気づきかもしれないが、
営業マンに限った話ではなく、
「相手の視点」に立ったフリで大嘘をつくことも、
「客観的な視点」が痛々しさで埋め尽くされることも、
よくあることである。
これは実は、実力不足を明確に表している。
「自分の視点」が独り歩きし、
「相手の視点」と「客観的な視点」へと、
しらずしらずのうちに、
うっかり異物混入してしまうためだ。
これを回避するには、
・自分自信に中身と実力があるか否か
・その上で、相手を喜ばせようとしているか否か
に、視点を分けて、着目しよう。
実力不足なら、そもそも何も出来ない。
相手を喜ばせようとしないなら、コミュニケーションを取るだけ時間のムダである。
まずはこの事実を直視する必要がある。
本当に刺さるものは、一言で伝わるのであって、
一言で伝わらないなら、言葉を選ぶ必要があるし、
言葉を選んでも伝わらない人は、最初から相手にしなければいい。
一言だけ「好き」と言って通じる人もいれば、
長々とベラベラ喋り立てて嫌われる人もいる。
このウラには、最初から勝負を分かつ要素があったと事実を認めるほかない。
実力や、相手を喜ばせる発想は、こうやって事実としてオモテに出てくるのである。
視点を分けることは、
言葉を分けることであり、
関わる人を分かつ重要なポイントだ。
この程度で物事が決まってしまう。
だからこそ、
視点の使い分けくらいは、
ウラオモテのどちらも含め、
出来るようにしておくといいんだよね。
boxcox.net、遠藤武。