視点を分ける。

daily6 人と技術と成長。

自分の視点、相手の視点、客観的な視点、

これらを丁寧に使い分けるだけで、

実は自分の価値はグッと上がる。

 

営業マンを例に挙げよう。

「自分の視点」で営業を行うと、ただの邪魔で頭の悪い押し売りになる。

「相手の視点」で営業を行うと、相手の欲していたものを与えて喜ばれるか、相手に忖度するかになる。

「客観的な視点」で営業を行うとき、相手に本当に必要な視点を気づかせられるか、単に空気を読まないバカな人と思われて終わるかになる。

 

ここまでで書いた通り、

「相手の視点」と「客観的な視点」では、

シナリオがグッドエンドとバッドエンドに分岐する。

 

相手に忖度して何もできない営業マンは数多くいるし、

客観的に見せかけて話題そらしをする営業マンは数多くいる。

 

お気づきかもしれないが、

営業マンに限った話ではなく、

「相手の視点」に立ったフリで大嘘をつくことも、

「客観的な視点」が痛々しさで埋め尽くされることも、

よくあることである。

 

これは実は、実力不足を明確に表している。

「自分の視点」が独り歩きし、

「相手の視点」と「客観的な視点」へと、

しらずしらずのうちに、

うっかり異物混入してしまうためだ。

 

これを回避するには、

・自分自信に中身と実力があるか否か

・その上で、相手を喜ばせようとしているか否か

に、視点を分けて、着目しよう。

 

実力不足なら、そもそも何も出来ない。

相手を喜ばせようとしないなら、コミュニケーションを取るだけ時間のムダである。

まずはこの事実を直視する必要がある。

 

本当に刺さるものは、一言で伝わるのであって、

一言で伝わらないなら、言葉を選ぶ必要があるし、

言葉を選んでも伝わらない人は、最初から相手にしなければいい。

一言だけ「好き」と言って通じる人もいれば、

長々とベラベラ喋り立てて嫌われる人もいる。

このウラには、最初から勝負を分かつ要素があったと事実を認めるほかない。

実力や、相手を喜ばせる発想は、こうやって事実としてオモテに出てくるのである。

 

視点を分けることは、

言葉を分けることであり、

関わる人を分かつ重要なポイントだ。

この程度で物事が決まってしまう。

だからこそ、

視点の使い分けくらいは、

ウラオモテのどちらも含め、

出来るようにしておくといいんだよね。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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