ニュースとは、不幸自慢。

daily6 人と技術と成長。

新聞やテレビのニュースは、

ストレートに言えば、

解決策のない過去の不幸自慢である。

 

「景気が悪くなった」「凶悪事件が起こった」「悲しい事故が起こった」

これらをつぶさに知ったところで、普通の人は何もできない。

ニュース掘り下げて分析や研究をする立場ならさておき、

動向をチェックする程度なら、わざわざニュースの中身を見る必要はない。

SNSやヤフーニュースなどで、見出しを見て終わりでいい。

とすると、ニュースの中身を真面目に見る意味は、実はほとんどないのである。

ネット上での議論など、自分を鍛えるわけでもなく、不幸自慢に参加するだけ時間の無駄だ。

SNSで「偏向報道だ!」と名無しで煽り立てても、

実名出しのライターやジャーナリストが煽り記事を書いても、

明日も明後日も1年後も、何事もなかったかのようにやってくる。

 

そもそもニュースのビジネスモデル自体が、

単に衝撃的な内容を伝える煽りでしかなく、

「だからこのように対応しよう」とか、

「そもそもこれは問題の立て方が間違いです」

という問題を解決する機能はない。

 

アナリストとして市場分析レポートを書くための情報としてはさておき、

ニュースそのものは大多数の人や経営者にとっては、ほとんど関係ない。

ということは、ニュースは過去をなぞっただけであり、

未来を作る上では、見る意味ゼロなのである。

それよりも、欲しい未来から逆算して行動を決めたほうが、遥かにまともということだ。

 

そもそも、未来を作るための情報が高額で取引される。

調査レポートを書いて統計モデルを構築していた立場としては、

調査レポートは、A4数枚で何十万円という値段であり、

ニュースよりはるかに高い値段でクライアントが喜んで買っていた事実がある。

これは「いま市場がこのように動いているから、こう対応しよう」という未来予測であり、

問題解決を提供するだからこそ成り立つのである。

 

本当の意味でのニュースとは、新しい動向を炙り出すことであり、

過去の物事をほじくり返して騒ぎ立てることではない。

未来に集中すると価値が桁違いに出るのは、

みんな本音として不幸自慢など嫌いで、

自分の問題を解決したいからなんだよね。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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