チカラ不足を放置するとどうなるか。
不安に押し流される、幸せ探しに逃げる、
という具合に、自立心の低下(=依存心)が目立つようになる。
現実解。
人間だけの特権である頭脳を、もっと使わなきゃ。
「不安」を捉え直そう。
仮に不安に苛まれて、
やりたいことややるべきことができなかったとして、
突然命まで取られるだろうか。
医療は行き届いているし、
切り捨て御免の時代でもないため、
2020年時点の現代社会では、
命を取られる不安はほぼない。
となれば、不安は単に、
「あきらめの理由付け」
でしかないのである。
一次情報と事実から言うと、
挑戦して実績を出している人は、
「本当に自分にできるのか?」と、
仮に思ってもいちいち言葉にしない。
「本当に自分にできるのか?」という発想に、
流される時間自体がもったいない。
「本当に自分にできるのか?」と問うても、
チカラはつかないままである。
仮に何かに挑戦してできなかったとしても、
きょうび命までは取られない。
仮に不安に反応しつづけて何もしない時間を過ごしたら、
それは命の無駄遣いである。
寿命は80〜100年しかないが、不慮の事故や病気で短くなる可能性がある。
「もっと挑戦しておけばよかった…」
そんな寂しいセリフを言う人生を、積極的に取りたいだろうか。
一番不安を感じるべきことは、
率直に本を読まず、実力のある人の話を素直に聞くこともできず、
実力がないまま、行動も活躍もできず、
今の人生を何も出来ずに死んでいくことだ。
これは脅しではなく「ついつい後回し」を重ねた結果、
だんだんと頭の回転が鈍ってしまい、
かつさまざまな分野の本を読んで真似しなかったがために、
現状維持バイアスに飲み込まれ、最後には衰退していくのである。
自分が見てきている限りの数多くの一次情報で言おう。
早くも中学受験や高校受験から大学受験あたりの10代から20代で、このような人が出てくる。
仮に受験を上位組で切り抜けても、その後に読書の量と質が減って、
目の前の仕事だけに集中してタコツボに籠った結果、
20〜30代で衰退が始まる人も少なくない。
また、有名企業や難関資格を得たピカピカの経歴から始まる人でも、
挫折知らずで異分野にほとんど興味を持たず、
ひとつの業界で過ごしてしまえば40〜50代で「ただの人」に成り下がる。
なぜこのようなチカラ不足が生じるのか。
それは、異分野に対する感度が下がって行動力が不足し、
変わりばえしないメンバーとばかり過ごすことで「群れの一員」になるためである。
群れの一員になるということは、頭を使わなくて済むことである。
知らないことや知るべきことについて、
一切知る由もなくなるような行動力の鈍さや、
同業者でなんとなくいつも通り群れることは、
馴れ合いであり、頭を使わない典型例だ。
チカラ不足とは、頭を使わなくなったことによる、単なる勉強不足の放置である。
チカラ不足から抜け出すには、群れから抜け出すしかない。
そのためには、異分野に移るなど、突然変異する以外にない。
飽き飽きしたという理由で異分野にシフトしてもいいだろうし、
単に興味をそそられたから異分野に移っても構わない。
もちろん命懸けで異分野に触れてもいい。
理由など「なんとなく」でいいのだ。
変わり映えしないいつものメンバーから、
猛烈に反対されるかもしれないが、
3人以上の群れで関わっている人(例:同業、同窓、同期、腐れ縁…)が猛反対してきたら、
それは「やるべきだ」という合図と捉えればいい。
群れる人が反対するということは、
群れの内部にとっての不安材料であり、
それは群れから脱することを意味している。
ということは、群れから抜ける合図であり、
チカラ不足をやっつける「伸びしろ」がここにあるという意味だ。
伸びしろを取るか否かは、100%自分の選択である。
何にどう不安を感じるかはさておき、
不安から逆算して、少数派として成長し続けるには、
異分野の頭脳を借り、伸びしろを意図的に作るだけで、
チカラ不足は解消できるんだよね。
boxcox.net、遠藤武。