チカラ不足と不安。

daily6 人と技術と成長。

チカラ不足を放置するとどうなるか。

不安に押し流される、幸せ探しに逃げる、

という具合に、自立心の低下(=依存心)が目立つようになる。

 

現実解。

人間だけの特権である頭脳を、もっと使わなきゃ。

「不安」を捉え直そう。

仮に不安に苛まれて、

やりたいことややるべきことができなかったとして、

突然命まで取られるだろうか。

医療は行き届いているし、

切り捨て御免の時代でもないため、

2020年時点の現代社会では、

命を取られる不安はほぼない。

となれば、不安は単に、

「あきらめの理由付け」

でしかないのである。

一次情報と事実から言うと、

挑戦して実績を出している人は、

「本当に自分にできるのか?」と、

仮に思ってもいちいち言葉にしない。

「本当に自分にできるのか?」という発想に、

流される時間自体がもったいない。

「本当に自分にできるのか?」と問うても、

チカラはつかないままである。

仮に何かに挑戦してできなかったとしても、

きょうび命までは取られない。

仮に不安に反応しつづけて何もしない時間を過ごしたら、

それは命の無駄遣いである。

寿命は80〜100年しかないが、不慮の事故や病気で短くなる可能性がある。

「もっと挑戦しておけばよかった…」

そんな寂しいセリフを言う人生を、積極的に取りたいだろうか。

一番不安を感じるべきことは、

率直に本を読まず、実力のある人の話を素直に聞くこともできず、

実力がないまま、行動も活躍もできず、

今の人生を何も出来ずに死んでいくことだ。

これは脅しではなく「ついつい後回し」を重ねた結果、

だんだんと頭の回転が鈍ってしまい、

かつさまざまな分野の本を読んで真似しなかったがために、

現状維持バイアスに飲み込まれ、最後には衰退していくのである。

 

自分が見てきている限りの数多くの一次情報で言おう。

早くも中学受験や高校受験から大学受験あたりの10代から20代で、このような人が出てくる。

仮に受験を上位組で切り抜けても、その後に読書の量と質が減って、

目の前の仕事だけに集中してタコツボに籠った結果、

20〜30代で衰退が始まる人も少なくない。

また、有名企業や難関資格を得たピカピカの経歴から始まる人でも、

挫折知らずで異分野にほとんど興味を持たず、

ひとつの業界で過ごしてしまえば40〜50代で「ただの人」に成り下がる。

 

なぜこのようなチカラ不足が生じるのか。

それは、異分野に対する感度が下がって行動力が不足し、

変わりばえしないメンバーとばかり過ごすことで「群れの一員」になるためである。

群れの一員になるということは、頭を使わなくて済むことである。

知らないことや知るべきことについて、

一切知る由もなくなるような行動力の鈍さや、

同業者でなんとなくいつも通り群れることは、

馴れ合いであり、頭を使わない典型例だ。

チカラ不足とは、頭を使わなくなったことによる、単なる勉強不足の放置である。

チカラ不足から抜け出すには、群れから抜け出すしかない。

そのためには、異分野に移るなど、突然変異する以外にない。

飽き飽きしたという理由で異分野にシフトしてもいいだろうし、

単に興味をそそられたから異分野に移っても構わない。

もちろん命懸けで異分野に触れてもいい。

理由など「なんとなく」でいいのだ。

 

変わり映えしないいつものメンバーから、

猛烈に反対されるかもしれないが、

3人以上の群れで関わっている人(例:同業、同窓、同期、腐れ縁…)が猛反対してきたら、

それは「やるべきだ」という合図と捉えればいい。

群れる人が反対するということは、

群れの内部にとっての不安材料であり、

それは群れから脱することを意味している。

ということは、群れから抜ける合図であり、

チカラ不足をやっつける「伸びしろ」がここにあるという意味だ。

 

伸びしろを取るか否かは、100%自分の選択である。

何にどう不安を感じるかはさておき、

不安から逆算して、少数派として成長し続けるには、

異分野の頭脳を借り、伸びしろを意図的に作るだけで、

チカラ不足は解消できるんだよね。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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