次のToDo。

daily6 人と技術と成長。

行き詰まりを回避するには、

次のToDoを愚直に打ち出して、実行する必要がある。

次のToDoがあるのに行き詰まるなら、そもそも前提が間違った問題を解いている。

 

現実解。

物事が成功裏に進むとは、複数個の「次のToDo」の掛け算である。

かつ「掛け算の大前提が正しい」ことが必須だ。

仮に物事が進まないとしたら、そもそも扱うべき物事を間違えていたり、
そもそもやる必要のない物事に取り組んだりと、
解く問題そのものが間違っていることを疑うしかない。

例えば解く問題を間違ったケースとして、
典型的な小規模企業の経営者さんの悩みでは、

{売上をもっと立てる}
×
{優秀な営業マンを取る}
×
{しかし優秀な営業マンが市場にいない}

={無策で終わる}

というように「ゼロを掛け算して次のToDoが出せない例」が多々ある。

そもそも市場に優秀な営業マンなどおらず、
「優秀な人であればわざわざ営業マンなどやっていない」という、
厳然たる事実を無視しているのは、ありがちだがもったいない。

本当に成長を場合、次のToDoとして必要な項目は、

{優秀な営業マンがいなくても売上が立つ仕組みを作る}
×
{経営者ひとりに属人化しない仕組みを作る}
×
{スタッフが自発的に楽しく動ける仕組みを作る}

={マネジメントとマーケティングの座組み構築}

という問題設定である。

ビジネスで成長する上で本当に必要な次のToDoは、
「一人では限界があることを、腹落ちする」
「職人技ではなく、チームという資本を作る」
ことが、現に必要なのである。

ついうっかり「一人でなんとかしなきゃ」という思いが先行し、
「お客様へのリーチを含めたチーム作り」の発想を、
上手く行かない経営者はないがしろにしてしまうのだ。

そもそも、お客様が最低一人でもいないことには、ビジネスは成り立たない。

「一人でなんとかしなきゃ…」と陥りがちな孤立無援は、
大事なお客様までないがしろにしてしまう発想であり、
うっかり私利私欲に向かっていき、衰退してしまうのである。

これは、実にもったいないというしかないが、
率直に言って経営が上手く行かない理由のほとんどは、
「一人でなんとかしなきゃ…」という視野狭窄だと言っていい。

「自分はそんなことない、大丈夫」と言っている人で、
チームという資本にどう投資しているかを、
明確に説明出来る人は、経験則で言ってあまり多くはない。

この場合、仕組み化が出来ていないことは、改めて繰り返すまでもない。

念のため、サラリーマンの方に向けても、わかりやすく説明しておこう。

サラリーマンの場合、チームという資本への投資も、
次のToDoを打ち出して実行することも、
原則として所属している会社がお膳立てしてくれている。
具体的には、見込み客の発掘であるとか、
マーケティングの仕組みであるとか、
それらを束ねたマネジメントが挙げられる。

要は、会社にマネジメント機能があるからこそ、
会社が会社としてスムーズに動けるのである。

これは会社に始まったことではなく、
官公庁でも社団法人でも、組織であれば、
全てに共通して言えることだ。

次のToDoを的確に出し続けさえすれば、
物事は確実に上手くいくのである。
組織におけるマーケティングやマネジメントは、
次のToDoを仕組み化したパッケージだと言って構わない。

プログラミング言語でアルゴリズムが組めるのも、
営業でスムーズにクロージングができることも、
工場の生産ラインが回ることも、医療で患者さんが治ることも、
ビジネスや科学というように分野は違えど、
次のToDoが上手く打ち出せており、
掛け算が噛み合っているのである。

物事には、勝ち筋が明確に存在しており、
解くべき問題を仕組み化して次のToDoを愚直に示し、
繰り返すことで目的地にたどり着くのである。

「この問題は、間違っていないかな?」と、
デバッグ(バグ取り・エラー回避)する視点を持つようにしておけば、
間違った問題を解かず、次のToDoで失敗する率を確実に減らせる。

成長して生き延びるには、次のToDoが必要であり、
次のToDoを出すには、前向きな懐疑心から素直に学ぶ必要があると、
強調してもし過ぎることはないことを、改めて強調しておこう。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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