サプライチェーンマネジメントの扱い方。

daily6 人と技術と成長。

供給がそのまま自動的に、

買ってくれる人に運ばれていくための、

ひとつづきの仕組み化だ。

文字通り供給(supply)が連鎖(chain)するためのマネジメント(=SCM)ということ。

小規模でもこの発想ができている場合は、

実は大企業と変わらないマネジメントの発想が出来ている。

財務会計やマーケティングや営業や契約法務や、

いろいろな企業や仲間との座組みが必要という事実が、

自分の企業やビジネスの生産ラインに関わってくることに、

明確に気づいているためだ。

 

単に需要予測をやればいいわけでもなく、

在庫管理や物流を担当すればいいわけでもなく、

単にマーケティングや営業を強化することでもない。

それだと「マネジメント」になっていない。

そもそも断片だったらsupplyがchainしないものね。

 

サプライチェーンマネジメントは、

野球で言えば、

エースピッチャーがいて、

中継ぎや火消し投手がいて、

4番打者もいて、

足も速く、肩も強く、守備も上手い選手たちがいて、

チームが点を取るために成り立っていることに尽きる。

少人数でもサプライチェーンマネジメントが出来ていたなら、

そんな発想を1人で持てているケースだ。

もちろん、純粋に1人ぼっちでやるのは無理だ。

実力のある人と座組みを組んだり、

スマホやタブレットを使ったり、

クラウドシステムを使ったり、

いろいろな外部のチカラを連鎖させることにある。

人数が少ないからSCMのITシステムとは無縁だとしても、

これは超小規模なサプライチェーンマネジメントだ。

たとえ小規模な企業でも、

見込み顧客が座組みのおかげで見えてくるなら、

連鎖的に需要の予測が成り立つ。

意図的に仲間内で自分のサービスを展開し、

それを起爆剤に販路が拡大できれば、

立派なマーケティング戦略だ。

ビジネスがうまく行く状態って、

このような供給連鎖がある状態なんだよね。

逆に言えば、うまく行かない状態とは、

供給連鎖の「れ」の字もなく、

単に孤立してしまっている状態だよ。

99.99%の人がこの状態なんだけどね。

自分が好きで出来る得意技を、

孤立させずに連鎖させて伝えることが、

サプライチェーンマネジメントの本質なんだよね。

マーケティングと混同する場合があるけれど、

マーケティングよりもっと生々しく過程が見えてしまう。

何かがうまく行かないときは、

「ちゃんと連鎖できてる?」

「そもそもこれって連鎖するに足る物事かな?」

と問う逆算だと考えれば、

感情論に流されやすいマーケティング単独と違って、

ものさしとしてサプライチェーンマネジメントが活かせる。

 

連鎖させることは、

パズルゲームだけじゃなく、

ビジネスや仕組み化にこそ大事なことなんだよね。

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endou

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■遠藤武のやっていること■
・書籍と連載記事の執筆
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◆遠藤武の連載執筆
中央経済社『旬刊経理情報』誌にて見開き2ページ連載「データ分析の森」を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています。
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