自分が成長するにあたって、
快適な空間を用意することが、
実は何より重要だ。
「関わりづらい人間や物事と、関わっていない」
「住環境が快適であり、部屋が散らかっていない」
の2つは、自分が勉強や仕事をする上で、
本当は一番重要な物事である。
これは実力があるのに停滞する人が見落としている事実だが、
物事を目の前の理屈や常識で考えてしまうために、
物事を感情で考えることがおろそかになってしまい、
自分のほんとうの感情という事実から目をそらしているのだ。
お仕着せの勉強が嫌なら、参考書を10回でも100回でもチラ見すればいい。
面倒な要求ばかりしてくる客がいるなら、関わるのをやめればいい。
苦手な雑務があるなら、外注してしまえばいい。
これをせず、ウンウンうなって悩んでいるというのは、
自分の感情を無視し、本音で動いていないために、
理路整然と間違ってしまう不快な状態なのである。
実力があるのに停滞しているのは、
快適な環境という「土俵作り」が出来ていないために、
転ばなくてもいいところで転んでいる可能性を、
まず想定して直してみるといい。
器用だと自認する人ほど、
途中で不器用に追い込まれたとき、
あえてここぞとばかりに思い切りよく転んでしまい、
転んだところから素直に起き上がればいい。
それだけで「起き上がりこぼし」のようにはずみがつく。
快適な環境は、転んだところからのはずみで創るほうが、
いままで想定していなかった範囲まで土俵をカバーできる。
思い切り転んだ先で見えてくる風景を、ただ噛みしめるほうが、
心にも行動にもジンワリと響き、凄みが出るのだから。
boxcox.net、遠藤武。