前回紹介したようなマニュアルは、
作って終わりではない。
作ってからが始まりだ。
作る過程で最初から完成度を高めようとせず、
実際に使いながら、
書き換えればいいのだ。
書くときの目安は、
「小学4〜5年生が読める程度の日本語」
で十分だ。
平たく言うと、
少年ジャンプやりぼんといった、
マンガが読めれば十分である。
これ以上難しくしてしまうと、
いろいろな背景のあるスタッフを、
束ねにくいことになるためだ。
次のToDoが出やすいマニュアルが正しく、
それは「マニュアルをどうやって使うか」
に加えて「マニュアルにどうやって書き加えるか」
も関わるためだ。
これらを総合すると、
マニュアルによる仕組み化は、
マニュアルそのものを自発的に成長させてしまう、
コミュニケーションの手段なのである。
最初から完成度を高めないということは、
マニュアルが言葉と同じ生き物であり、
作りっぱなしにしないための工夫なのである。
boxcox.net、遠藤武。