そもそも商品の作り込みが甘いからだ。
これではいくら認知させても「あんた誰?」だよ。
特にサービス業の場合、
商品の作り込みが甘い状態は最も危険だ。
「欲しい!買いたい!」と言わせるブラッシュアップが不足し、
売り手目線で「これができます!」ばかりで、
買う側の問題解決をガン無視しているのである。
この状態は、率直に言うと、
下っ端事務員の転職と同じポジションニングであり、
作業や制作代行と何ら変わらず、
ビジネスのていを成していない。
自分が出来ることが優先してしまうがために、
買い叩かれてしまうのである。
事業がうまくいかず、
大多数が単価の安い代行業務ばかりになのは、
そもそも実力不足が理由だ。
実力不足で忙しいまま、
強引に売りを立てないと会社が続かないジレンマがある中、
勉強不足に追い込まれて、
ポジショニングが固定され、
その状態のまま心に負けグセがついてしまう。
起業した人やフリーランスの9割の末路がこれだ。
単に難易度が高いというのではなく、
自分が楽勝できる分野と、
「欲しい!」と思ってもらえる分野が、
全く噛み合わずに、
無意味な努力をしてしまうのである。
この状態を脱するには、
「買い手の切実な悩み」という事実を、
サンプル数たった1つでいいから、
徹底的にしゃぶり尽くすことだ。
もちろん真似できるものは真似していい。
1滴だけ、自分の本音を織り交ぜればいい。
「買い手の切実な悩み」を解消するのは、
形のある商品でも形のないサービスでも、
基本中の基本だけれど、
そもそも8割か9割の人が素直にこれをやっていないから、
徹底するだけでピン!と来てもらえる率が大幅に上がる。
追伸。
自分の場合、たまたま20代のうちに、
本当に好きなこと(数理統計学)で事業をゼロイチで作り、
結果的にそのサービスのおかげで、
当時の勤め先は経営危機からV字回復した。
競合他社が戦意喪失するような切り口を徹底し、
ファンと言えるリピーターが付いてくれた。
当時の勤め先は、
日経新聞や業界紙にコンスタントに取り上げられて、
業界内での認知度が高かったことも追い風だった。
それ以上に、企画成功とV字回復の一番の理由は、
自分が本音丸出しで成長したかったことと、
お客様の「欲しい!」がマッチし、
見事に認知度と噛み合ったからなんだよね。
追伸の追伸。
これを切り口を変えて再現することが、
自分の一番の仕事と即答しています。
boxcox.net、遠藤武。