すべての良い商品や良いサービスとは、
『北風と太陽』の太陽のごとき存在だ。
暖かさで包みこんで、
「暑いなあ、じゃあコートを脱ごう」
という自発的で無理のない流れこそ、大原則なのである。
これに反して、北風のように、
やたらとビュービューと小うるさく、
口先だけで攻めようとすると、
「うわ!売り込んで来た!邪魔!」
という無理な介入を嫌う流れが出て、小物臭で幕を閉じる。
「お客様を包み込むことが重要」
と説かれるケースは多いが、
これはまさに太陽のごとき対応だ。
口先だけで北風のように攻めるのは、
お客様を無理に囲い込む発想であり、
率直に言って嫌がられる三流の対応だ。
この違いを意識できることが、
ビジネスで良さを作る最低条件だと言って差し支えない。
追記。
ビジネス以前に、人の道を外れないという最低条件だと断言してもいい。
自分の得意分野を横展開するのがあまり得意ではない、
下請けや代理店だと、経営者もスタッフも、
往々にして北風のような三流ぶりが、
うっかりビヘイビアに出てしまう点に注意。
boxcox.net、遠藤武。