「仕組み化」の大枠。

データ分析ここだけ話。daily7 仕組み化。

シンプルに言えば、売上と利益が継続的に立ち、

キャッシュが回れば、企業や事業は存続し続ける。

この過程に、無理がなければ、すべて上手く回る。

そのための、仕組み化の流れを示そう。

 

いわゆる「中小企業」のしんどさの脱皮は、

(1)低価格・低利益から脱する

(2)本業不在の状態から脱する

(3)高コスト状態から脱する

を果たすことにある。

【理想論】(1)と(2)を軸に、(3)へと持ち込むことである。起業する際の原則がこの順番のためである。

【現実論】(3)だけに特化してコストを抑え、アイディア勝負の仕組みや座組みを作るとしてもいい。制約のある代理店(※)でも動きやすい。

(※【極・現実論】ただし、代理店ではない独自ビジネスの場合、そもそも市場がなく誰が頑張っても売りづらいケースや、そもそも下請けどまりで全く利益が出ず忙しいケースも多々ある。現実論を極めると、代理店ではなく業界制約がないのに(1)と(2)で悩む場合「その事業は強みがなく負け確定」と断じるしかない。このとき必要な現実的目線は、事業再生[ピボット]か事業を畳むことである。事業再生する場合、現時点での強みと座組みの実力を確実に用い、価格や品質やお客様への価値や仕組みすべてを作り直し、失敗覚悟で再スタートするしかない。)

 

【現実論】を軸に本題に戻ろう。

(2)の高コストから脱することについて、独自の本業がない代理店でも、実行可能である。

この場合の高コストとは、

・社長がしなくてもいいことをやってしまうロスやムダが多い

・お客様を継続的に集めるためのロスやムダが多い

・社内コミュニケーションのロスやムダが多い

という状態であり、損益計算書における原価や販管費とは、必ずしも関連しない。

以下は、「仕組み化」で真っ先にやる応急処置の流れの例だ。

まずは、社長が時間の余裕を持つことに狙いを定め、社員やスタッフやデジタルの仕組みに仕事を移管する(オンライン秘書などの起用も検討する)。

その際、社長がやっている得意技(主に営業)を仕組みに起こして移管し、定期的なミーティングでコミュニケーションを取ることで、常にわかりやすくブラッシュアップしていく。

このとき、「社員に移管しづらい…」といった制約がほんの少しでもあるなら、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を建て付け「移管することが組織のレベルアップであり、社員の働き方向上にメリットがある」というストーリーを、納得される形に作っていく。

ここまでの一連の流れを、大枠の仕組みや価値観として、本音ベースで大切にしていく。

組織に不和がある場合、定期ミーティングで観察し、愚直にすり合わせていく。

その際に、出来る限りラクで楽しくなるという発想を重視する。

座組みとして、協業やパートナーシップをトップ開拓する。

仕組み化の大枠は、このような具合だ。

 

現実解。

上記の【現実論】の大枠は、以下のマーケティング・ループを想定するといい。

継続的な集客が、敬意をベースとした環状線で果たせれば、企業も事業も存続する。

環状線を一気にすべて作る必要はなく、できるところからでいい。

ちゃんと、得意技で、勝ちにいこう。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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