規制緩和直後は、雨後のタケノコのように、
毛並みの悪い有象無象が参加してくる。
具体的には、
・FX(為替証拠金取引)解禁
・電気・ガス小売自由化
が代表的だ。
これらに共通している点は、
「規制緩和しただけでは、買い手にメリットのある根源的な価値を提供できず、毛並みの悪いプレイヤーによるインフレと大量淘汰が起こるだけ」
という、厳然たる事実が残ったのみである。
当たり前といえば当たり前だが、
規制緩和とは官製相場やご祝儀相場に過ぎず、
恩恵は長く続かない。
これをゴールドラッシュと捉えた人は、
コスト高やリスク軽視という材料を無視し、
斬新に見せかけたマーケティングの触れ込みで売上は立ったものの、
取引実態がスカスカでオペレーションでトラブルを起こし、
関係者にダメージと負債を残して淘汰するまでがテンプレである。
要はゴールドラッシュのご祝儀相場に目がくらんで、
お金を払うお客さんを無視しているのと、
市場参加者の頭が悪いというだけなんだよね。
市場の見極めができない起業家は、
泳ぎの下手なペンギンと同じということ。
現実解。
このような「市場参加者や経営側だけが盛り上がり、お金を払うお客さんを無視する」というケースは、
本来ならちょっとした商店や町の八百屋さんすら経営できないレベルだ。
規制緩和のご祝儀抜きでも、
自分が確実に勝てる分野や市場を探すほうが、
遠回りに見えて手っ取り早い。
追記。
仮想通貨(暗号資産)も似ている。
規制緩和以前の話で税制面の対応が完全に遅れており、
ブロックチェーン技術の使い方も道半ばという状況だが。
追記の追記。
アフィリエイトブロガー(=ブログで営業代理店をするビジネスモデル)もこれと同じ。
規制緩和に限らず、新しい分野はご祝儀相場がつきものと覚えておこう。
boxcox.net、遠藤武。