データ分析を用いて組織マネジメントするにあたっては、
自走できる人材を作ることが必須だ。
外資事業会社のFP&Aや、
スタートアップ企業のデータアナリストのように、
自分ごととして動く必要がある。
データ分析部門(とりわけFP&A)の権限は、
自ずと強くなるのだ。
きれいごと抜きに言うと、
クレバーさを売りにする組織であることが求められると断言していい。
例えば売上高が2桁億円や3桁億円まで届いてしており、
外面の立場上はスタートアップ的ありながらも、
データ分析ポジションに人が集まらないとか、
データ分析が形骸化するケースがある。
この理由は、そもそも他部門や組織全体の人材の質が低く、
あるいは組織が売却直前であったりして、
経営戦略を担うデータ分析部門に強力な権限が付与されない状態にあり、
人材市場から「つまらない組織のポジション」として嫌われることにある。
現実解。
組織内のデータ分析は、
強力な権限委譲とセットで考えよう。
具体的なイメージは、
「外資企業のFP&A(データ分析)部門が、日本法人の社長室より上の階にある」
ことである。
これは極端な例に見えるかもしれないが、
実際に外資企業で経験してみると、
他部門のトップである部長・本部長は言わずもがな、
そして日本法人の社長よりも権限が強かった。
追記。
権限の小ささを理由に、見切りをつけて別組織に移籍してもいい。
そもそも経営をデータ分析から担えるというのは、
そこらへんの雑兵のコンサル経験より、
遥かに強力な立ち位置だと断言して構わない。
boxcox.net、遠藤武。