何らかの思い入れが残っている場合、いかに嫌いな物事だろうと、次に向けて動くことは困難だ。
嫌いな仕事を辞められないのは、そこに悔しさがあるからだ。
毒親から離れられないのは、そこに金銭面での依存や、「もしかしたら解決するかも…」という淡い期待があるからだ。
これを、もう少しテクニカルで汎用性のある表現をしよう。
特定の文化の常識から離れられない心情は、連綿と続いてきた知的な営みを用いて、過去のトラウマを上書き出来るほど教養を筋トレできていないからだ。
そう言い換える発想を腹落ちできた時、しんどい状況や物事は、機械仕掛けの神のごとく、教養仕掛けで上書きしてしまえばいい。
まず、出来るだけ自分の心と身体のダメージを避ける方向にエネルギーを仕向けよう。
数多の知性や教養と、それらに裏打ちされた行動で上書きできるサイクル、これさえ確立してしまえば、実は困ることはない。
さっさと辞めて離れることも当然大切だけど、無理にそうするのではなく、無理なく動けるサイクルを構築することが重要なんだよね。