同調圧力には、二つあることを知ろう。
・どうしても賛成ができない同調圧力
・なんとなく反対していない同調圧力
前者で病んでしまうほど日々苦しんでいるにもかかわらず、
後者でのんべんだらりと過ごしてしまう人は、
決して少なくない。
これは物凄くもったいない時間の過ごし方だ。
というか、限られた寿命の無駄遣いだ。
同調圧力による嫌な思いから開放されるには、
まず「自分が自由であるために手放さないものと手放すもの」を設定する必要がある。
それはつまり、自己決定権を持つことなんだよね。
自己決定権に基づいた決断で、同調圧力を上書きすればいいのだ。
決断には、基礎となるリテラシーが必要だ。
このときの基礎とは、奇を衒ったり、時代の大多数に阿ることではなく、
「自己決定権を行使した先人」が積み上げた、広く深い知識を参考にすることだ。
メディアからやってくる情報であれば、
それが新聞やテレビだろうと、
SNSやまとめサイトだろうと、
論文や専門書や新書だろうと、
漫画本や電子書籍やpdfだろうと、
特定の分野や専門職の知識だろうと、
「これはどこからどんな意図で発信されている?」
「どう活用していかに懐疑すれば自由になれる?」
「いま自分が享受したい自由とはどんなもの?
「何を参考にできる?」
という発想で、的確かつ大胆に見定める必要がある。
何も見定めず、
ただ現状の眼の前を通過する情報を消費する側に回って、
ただ文句を吐き出すだけで終わってしまうのでは、
同調圧力に屈したままである。
せめて「自己決定権を行使した先人」の真似くらいはしないと、何も始まらない。
それどころか、同調圧力を焚き付ける層に捕食されて終わりだ。
まずは、質の高い情報(人文科学、自然科学、社会科学、芸術)を浴びるだけでいい。
わかりやすく漫画から入ってもいい。そして、その知識をすぐに活用すればいい。
現状の場の空気が悪いのであれば、得た知識の活用が直ちに評価される場に移ればいい。
このサイクルを繰り返せばいい。
これだけで、病んでしまうような同調圧力はすぐに解消されるよ。
自己決定権があるという事実は、何事にも代えがたいんだよね。