「得意技」の扱い方と本音

daily0 本音たち。

他者にとってまあまあ得意でも、
自分にとってはダントツに得意な物事がある。
この逆もまた然りだ。

チームで動くことの一番の強みは、
お互いを得意技ベースで相補的に活用しあうことで、
単独では決して成し得ないようなレバレッジを効かせることにある。

少人数でフラットなチームを組むことも、
簡単にできないことをプロに依頼することも、
付加価値の低い物事をまとめてアウトソースすることも、
得意技ベースでお互いを活用しあう具体例だ。

実はこのとき、上下関係や官僚制は一切不要である。

同じ組織に揃って属したとき、上下関係があるばっかりに、
上意下達や下意上達だとか待遇の格差から、価値観の相違が生じ、
上位者と下位者のあいだで、得意技の局所最適化が生じる。
場合によっては、得意技がまともに活用できないという最悪の状況も生じる。
これが価値を創り出す仕組みを阻害するのだ。

50人集まっても、実際に創る価値が10〜20人分程度か、
それ未満になりかねないというのであれば、
そもそもプロジェクトのプランを練り直すべきだ。

少人数でチームを組み、階層をフラットにし、得意技に絞るだけで、
数人で100人分以上の物事を回すことさえ不可能ではないんだよね。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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