炎上と素行不良は、「表裏一体」で捉えるとわかりやすい。
炎上とは、素行不良を燃料にした火事でしかないためだ。
事実に反することや、フワッとした極論で炎上を誘うという現象は、
我慢して生きている大多数派をスカッとさせる代行業のあり方である。
炎上が多くの注目を集めるのは、野次馬根性である。
だからこそ、野次馬根性をウェブで焚きつけること自体や、
「炎上される側に回ると良いよ」というアイディアそのものが、
ビジネスやマーケティングとして成り立つのだ。
炎上が醜く思える理由は、
「実際の人格に見えてしまう、無知さやガラの悪さ」
でストーリーが作られる点にある。
実は「お芝居」や「フィクション」でしかなく、
実際の人格は、本当は無知でガラが悪いというわけではなかったとしよう。
炎上を煽る側の、お世辞にも孤高と言えないサラリーマン気質だとか、
発言から見えるインサイトの弱さや知的好奇心の甘さが、
そのレベルに見合った野次馬をかき集めるのだ。
炎上を煽る側も群がる側も、正直なところレベルが低いのだから、
醜く見えてしまうのも無理はない。
この「代行業」のレベルが低く思えるなら、
素行不良に頼らず、別な燃料で上書き消去してしまえばいいんだよね。