全科目に苦手意識があり、一般的な公立学校が大嫌いだとしても、
義務教育で触れる程度の公民はパーフェクトに知っておこう。
始まりがどんなに低いレベルだろうと、
現代人の自由は、まずはここから開始して構わない。
働く上であれ、いろいろ本を読む上であれ、
「あれ?これって義務教育で言っていた知識と根本的に食い違ってるよ?」
「これ、義務教育の内容を曲解して、暴利を貪っているだけでしょ?」
「権利・義務の関係って、民法で扱うんだ。じゃあ公民の次に触れてみようっと」
などのように、指摘や行動ができるようになっていれば、
義務教育の公民は首席卒業レベルだと思って差し支えない。
義務教育の公民は、近現代の視点で最も大切な要素を、
理解しやすく活用可能な形でパッケージ化してくれているのだ。
要は、現代人が自由を享受し、かつ懐疑心を持つ上で、
一番わかりやすくまとめられたルールブックと考えて良い。
これと逆に、自由の享受がなかった時代の制度を上げて、
例えば「インドのカースト制度にも良さがあった」
など過去不自由を肯定するような発言は、世界的には即アウトだ。
血を流し、近現代に獲得した自由がある。
この否定とも取れる視点を、知識不足でポロッと出してしまう人は、実は少なくない。
制度や歴史や精神と向き合わず、
馴れ合いが好きな根性が染み付いていると、
偉かろうとそうでなかろうと、
このような失言の罠にハマってしまうんだよね。
大なり小なり、身の回りやニュースの事例なんかで、
いろいろ当てはめて考えてみると見えてくるよ。
いろいろ当てはめて考えてみると見えてくるよ。
内容そのものを触れ直すもよし。
少し背伸びをしてみて、
公民の次の分野(政治学・法学・経済学・ビジネスetc)に行くもよし。
自由な現代に迷ったら、まずは義務教育の公民から始めればちょうどいいんだよね。