「単に人に任せるだけではなく、自分でも関われ」という発想の経営が見えてきた。
これは急成長する技術スタートアップ企業の話であり、
キャラマッチした優秀な人材にちゃんと権限を与えて回るようにした上で、
「時間のある社長が行動し、データと対話を駆使し、全部見えるようにしろ」
というまでが答えだ。
要は「木も森も見る」のだ。
一方、いわゆるオーナー企業の社長で、
「雑務も実務も社長である自分に降りかかってしまい時間がない」
という場合はどうすればいいか。
まずは「できることから即やる」だけでいい。
その際、たくさんToDoや方針を出すのではなく、まずは「たった1つ」に絞るのだ。
1つ動いて、1つ結果が出たら、他にも波及する。
どのみち、社内には他のいろいろな仕事が走っており、
本当に1つのToDoしか実行しない…ということはない。
だからこそ、いま一番「すぐできそう」なToDoを立て、動いてしまえばいい。
まず一歩仕事を進めてしまい、他の要素をそこに巻き込む方が早いもの。
1つ動いて、1つ結果が出て、その過程を記録し追っていくと、木も森も見える。
現実解。
動いてしまい、記録を残せば、こっちのものだものね。
これは仕事が有機的に動いている事実から、逆算しているだけだ。
最初の行動エネルギーが与えられれば、木も森も、枝葉も、土も微生物も見える。
ボックスコックスネット、遠藤武。
